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(公社)日本柔道整復師会 第34回東北学術大会宮城大会 開催

2013/08/16

公益社団法人日本柔道整復師会第34回東北学術大会宮城大会が2013年7月21日(日)、仙台国際センターで華々しく開催された。

 

9時から始まった開会式では(公社)宮城県柔道整復師会・櫻田裕会長より〝あの忌まわしい東日本大震災から2年が経過いたしました。その間私ども柔道整復師は被災地で懸命に復興支援と救護にあたって参りました。現在復興の最中ですが、一生懸命業務に尽くし地域の健康保険・復興に寄与しております。広く公共の利益に資する目的で多数の講演と研究発表がありますが全て社会に対応した形式をとっています〟等、開会の挨拶を行った。

 

(公社)日本柔道整復師会会長・学会会長工藤鉄男氏から〝2年間の復興に対して努力され、今大会を準備・開催されたことに対し宮城県の櫻田会長以下会員の方、また前会長の豊嶋会長に心から感謝と敬意を申し上げたい〟と冒頭で話され〝私はこの6月23日の総会・代議委員会において会長を拝受することになり、新しい19名の理事と一緒に公益社団法人日本柔道整復師会を預かって参ります。今、社会においては我が業界に対して厳しい目が注がれていることは事実で、全柔道整復師の代表としてやらなければならない我々の使命は今まで以上に重大さを増しています。ご承知の通り、人口減少問題、少子高齢化、経済的要因等により社会保障の枠組みが変わってきています。かつては我々の療養費は社会保障の中の医療費においてどうすればいいかを考えれば良かったが、介護保険という新しい保険の仕組が出来て如何にして柔道整復術を国民のために寄与する治療技術として提供できるか、こういうことを考えていかなければいけない時代に入ってきています。11ブロックで行われている学術大会で発表されたものを研讃し、提供することで国民の大きな信頼と要望を得ることが出来る訳です。多くの社会保障の新しい仕組みの中に我々が入っていけるかどうか、これが我が日本柔道整復師会に課せられた責務です〟等、日本柔道整復師会の公益社団法人としての使命と責務を述べ、更に〝多くの全国各県の会員と一緒にこの危機感を共有しながら如何にして打破していくか。我々執行部は将来ここに居る若い先生たちを責任もって皆さんの技術の向上をさせるよう新しいアイデアをもって皆さんと共に歩いて参りたい。これからも日本柔道整復師会、業界の発展に皆さんの温かいご支援ご協力を切にお願いしたい〟と、日本柔道整復師会の新執行部の考えを示した。

続いて来賓の紹介が行われ、医事評論家で宮城県柔道整復学構築学会特別顧問である水野肇先生から激励のビデオレターが公開され、その後櫻田会長より講師のご紹介があり、特別講演に入った。

 

伊達家三十四世・仙台伊達家十八代当主・伊達   宗氏による特別講演「歴史から学ぶ」が一般公開の形で行われた。

伊達   宗氏は講演で、〝東日本大震災の時、津波が多くのものを奪い去っていった。震災から2年4か月を経て復興の思いを全国に発信したい。今日この講演を聴いていただいて共有していただけたらと思います。慶応4年に戊辰戦争があり、伊達62万石は28万石になり、領地を失った家臣たちは北海道の開拓団として海を渡っていきました。以来伊達家の当主は東京住まい。昭和49年10月に政宗公墓所の発掘調査が行われた。戦災で焼けた瑞宝殿の跡は床石と礎石、玉石と粘土の層。1つずつ掘っていくと墓石の蓋石に到達。338年前に封じ込められた空気と現在の空気が混じり合う瞬間、実在の人として目の前に現れた瞬間、政宗公のご遺骨が現われた感動は生涯忘れない。成人したら戻って守らせて頂きますと誓って、この願いが叶って現在仙台で伊達家の仕事に携わることが出来たのは何よりの慶びで感謝する日々を過ごしている。

 

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