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(公社)日本柔道整復師会第36回東北学術大会青森大会開催

2015/07/28

平成27年7月19日(日)、ホテルナクアシティ弘前において、公益社団法人日本柔道整復師会第36回東北学術大会青森大会が開催された。

第36回東北学術大会青森大会

 

萩原会長今大会の主管である公益社団法人青森県柔道整復師会の佐藤金一会長は歓迎の辞を述べた後、〝東日本大震災から4年が経過した。学術大会は2年間開催中止を余儀なくされ、今回青森での開催は8年振りとなる。ここ弘前には桜、リンゴ、白神山地などの「日本一」があるが、残念ながら青森県は日本一の短命県でもある。今回、特別講演として『私たちにできる短命県返上』と題し弘前大学大学院の中路教授にご登壇いただく。生活習慣病の予防と健康な身体づくりのための食生活改善など、心して拝聴したい〟等、当日のプログラムの紹介を行なった。

 

工藤会長(公社)日本柔道整復師会・工藤鉄男会長は〝今、柔道整復業界には課題が山積している。皆さんも日常の施術に対し不安を抱いているのではないか。現在、日本柔道整復師会は諸問題を解決するために厚生労働省と勉強会を重ねている。今秋の柔道整復師法改正も視野に入れ、協定をしっかり見直す。保険関連の問題については、保険者と厚生労働省と日本医師会との連携の中で、新しい仕組みを作るべく活動している。少子高齢化による人口の変化で社会保障にも影響が出てくるが、皆様が専門職として医師会等と連携を取り、地域住民が健康で生き生きと過ごせるようにと、日本柔道整復師会は活動している〟とし、国民のためにも研鑽を積み、それらを還元していくことの重要性を説いた。

その後、来賓挨拶および紹介ののち、一般公開の特別講演へと移った。

 

特別講演『私たちにできる短命県返上』

弘前大学大学院医学研究科長・医学部長
教授 中路重之氏

岩崎氏中路氏は〝各都道府県の平均寿命ランキングを分析していくと健康とは何なのか、健康づくりとはどうすればいいのかを俯瞰することができる。青森県の平均寿命は男女ともに低く、沖縄県・長野県は高い。その差は一体どこから生まれるのか?〟として講演を開始した。

〝平成22年調査時の青森・長野・沖縄の年代別死亡率ランキング(男性・10万人当たり)では、40歳以上の各年代の死亡率において、長野県の1.5倍以上という結果が出ている。つまり最終的な死亡年齢だけに差があるのではなく、若い年代での死亡率が高いということ。一方で沖縄県と比較すると、30代・40代・50代の死亡率においては青森に続いて高い。これは昭和47年にアメリカから施政権が返還されたと同時に欧米の食文化が急激に流入したこと、飲酒量が他県に比べ多いこと等が要因となり、肥満率が上昇したことが影響していると思われる〟等、死亡率と健康関連指標を比較しながら分析し、平均寿命を延ばすための対策として〝若死にを減らすこと、高齢者が生き生きと暮らすこと、生活習慣改善、適切に健診・病院を受診すること、通院・治療を行なうことが重要だ〟とした。その後、成功例として長野県の取り組みを紹介し、そこから青森県との違いを導き、長寿の秘訣と健康づくりの方法について解説を行なった。

 

 

 
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