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第18回柔道整復師国家試験結果解説

2010/04/01

今年の受験総数7156名、合格者数5570名、合格率77.8%。
内訳は新卒受験者数5271名、合格者数4804名、合格率91.1%、既卒受験者数1885名、合格者数766名、合格率40.6%であった。

不合格者数をみると新卒不合格者数467名、既卒不合格者数1119名、合計1586名となる。新卒不合格者はほとんどが来年も受験をするであろうが既卒不合格者は何回もチャレンジするかは定かではない。第1回からの不合格者数と次回の既卒合格者数の差を比べていけば柔道整復師を諦めた数が推測できる。諦めた人がどのような道に進んだのかを調査することも今後必要なことであろう。

今回の試験では大学を含め86の養成施設から受験した。1養成施設受験者数30名以下は8施設であった。2つの新設養成施設を除く6養成施設は全体の合格率を大幅に下回っている。養成施設の定員割れに伴い、経営状態も悪化する様である。良質な教員の確保も難しく無資格教員の授業により補講勧告を受けた養成施設などはその影響は大きい。

また、旧14校と称された養成施設とその他72養成施設との対比は

  総   数 新   卒 既   卒
受験者数
合格者数
合格率
受験者数
合格者数
合格率
受験者数
合格者数
合格率
旧14校
1,508名
1,158名
76.8%
1,063名
991名
93.2%
445名
167名
37.5%
他72校
5,648名
4,412名
78.1%
4,208名
3,813名
90.6%
1,440名
599名
41.6%
全体
7,156名
5,570名
77.8%
5,271名
4,804名
91.1%
1,885名
766名
40.6%

となり、今回の試験結果では有意な差はないということがいえる。

旧14校とは柔道整復師養成施設急増の発端となった平成10年いわゆる福岡裁判以前の柔道整復師養成施設をいう。
北海道柔道整復専門学校、赤門鍼灸柔整専門学校、仙台接骨医療専門学校(東北柔道専門学校、)、東京柔道整復専門学校、東京医療専門学校、日本柔道整復専門学校、大東医学技術専門学校、帝京医学技術専門学校、日体柔整専門学校、北信越柔整専門学校、米田柔整専門学校、行岡整復専門学校、関西医療学園専門学校、明治東洋医学院専門学校。