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スペシャルメッセージ:公益社団法人日本柔道整復師会・工藤鉄男会長

2020/07/01

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により全国の柔道整復師および施術所が苦境に立たされる中、公益社団法人日本柔道整復師会では会員や患者を守るため支援を続けている。
今回、同会会長の工藤鉄男氏より、アフターコロナ/ウィズコロナの柔道整復師業界についてメッセージを寄せていただいた。

 

アフターコロナ/ウィズコロナの柔道整復師業界について
―正しいことを正確に伝える努力―

公益社団法人日本柔道整復師会会長 工藤鉄男

 

新型コロナウイルス感染症による未曾有の経済的打撃によって継続不能となる日本柔道整復師会会員外の施術所が全国で多数出ております。
請求代行業者経由で療養費の請求をしている施術所が、請求代行業者から何の支援も助言もなく、施術所閉鎖に陥っているということも耳に入っております。

「日本柔道整復師会の会員で良かった」と実感していただけるように執行部、事務局一丸となって日夜、会員支援に取り組んでおります。

もう既に世の中では、新型コロナウイルス「三密」対策など、感染拡大防止が講じられ「新たな生活様式」も始まっていますが我々、業界も同様であります。施術所内のレイアウトはもちろん、スタッフや患者さんの院内動線もこれまでのコンパクトで纏まったものでは対応出来ません。今後すぐにコロナウイルスが無くなるわけではありません。患者さん、スタッフの手指の消毒液はもちろんパーテーションの設置、換気などの感染拡大防止器具の設置などのランニングコストは相当な額になりますが施術所にとっての将来を考えれば必要な投資となります。来院される患者さん対応としては、待合室や施術のエリアの管理、時間管理が重要となり、予約システムなどでの患者さん管理が主流となるでしょう。これからの患者さんの接骨院選びの選択肢の一つは「この接骨院はコロナ対策がされている」が入ってくると思います。

 

そこで、今回、第1弾として、「いつでも」「どこでも」「どなたでも」が安心安全な施術を受けられる環境整備に努める為に「日整施術ガイドライン」の小冊子を作成しました。
これらはアフターコロナ対策、ウィズコロナ対策も準備して日整会員施術所の事業継続を全力でお手伝いする為に作成しました。「日常施術の流れと注意事項」として、日整会員施術所としては当たり前のことでも、もう一度、「患者さんが我々に求めている施術とは何か」を考える機会にしてもらおうと施術の流れを事細かに記載しました。これからは一層の安心安全な施術が求められるために、超音波観察装置の使用についてもどのタイミングで、どう使うかも挿絵を入れて説明しています。今後の施術所には、超音波観察装置は必須アイテムとなるでしょう。日本柔道整復師会では会員がより導入しやすく、より使用しやすいようお手伝いを考えています。

 

この冊子が示すように「日本柔道整復師会会員施術所は患者さんの為にこのような流れでの施術を行っています」と行政や保険者にも配布する予定です。柔道整復師の施術を正しく理解していない方々に正しく伝えることが最優先とされるべき事柄だと考えております。
それが患者さんである国民の皆様への貢献だとも考えております。

 

第2弾「骨折・脱臼患者の取り組みと匠の技」(案)、第3弾「施術録と支給申請書・トレーサビリティの確保」(案)の作成も総務部、学術教育部と事務局が既に取り組んでおります。

 

最後に、柔道整復師業界も昭和の終わりから現在まで、日本柔道整復師会では、当たり前の事柄と思っていてもそのことが正しく関係者に伝わっていなかったり、法の立て付けに沿わずして行政や保険者の利便性の為だけに出来たシステムが権益的に取り扱われたりしています。

その一例が「請求代行業者」と「受領委任における都道府県柔道整復師会会長以外の復委任」です。これらは、柔道整復師法においても療養費の支給基準においても存在しないものです。ところが、いつのまにか権益として幅を利かせています。

全国に2~300あるといわれる請求代行業者。〇〇柔整協同組合や〇〇柔整協会などと称して、国保連合会や協会けんぽの公的審査会に支給申請書が提出されています。本来は患者さん(被保険者、世帯主)に帰属されるべき療養費を何の担保もなく実態もわからない請求代行業者経由で大丈夫なのかと杞憂します。

このような点も含めて、これを機会に日本柔道整復師会は、各方面に向けて「柔道整復師を正しく伝える」努力を絶えず行いたいと思っています。

 

ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

 
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