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在宅で療養する運動器疾患を有する者に対し柔道整復術を実施するための研修事業講習会開催

2017/04/16

平成28年12月18日(日)西舞鶴の西駅交流センター3階ホール、平成29年2月19日(日)京都府民総合プラザ 京都テルサ東館2階セミナー室の両会場において、「在宅で療養する運動器疾患を有する者に対し柔道整復術を実施するための研修事業」の講習会が開催された。
この講習会は、高齢者および障害者等が住み慣れた地域で安心して生活できる環境を整備するため、京都府健康福祉部医療課が京都府の補助金事業の一環として企画された平成28年度京都府医療従事者の資質向上研修事業で、(公社)京都府柔道整復師会が主管したものである。

 

先行して平成28年11月13日(日)に開催された第67回京都接骨学会における京都府立医科大学リハビリテーション医学教室 講師 伊藤倫之氏による「ロコモティブシンドロームと腰痛症について」と題して行われた講演と上記2会場のいずれかを受講した会員に修了証が授与される。(内容は両日ともほぼ同様である)

1講目 「訪問活動をする上での心得 ~地域支援事業の立場から~」

講師:大浦・朝来・志楽地域包括支援センター センター長・柴田崇晴 氏

「介護保険における相談からサービスまでの流れ」の解説の中で、29年4月1日から一部の地域を除き、京都府内市町村全域で「チェックリスト」・「総合事業」が追加される旨の話があった。
また「訪問活動をする時のポイント」や「認知症の方との接し方」等を、講師自身の日常業務から体験を交え、実際に家庭を訪問した際の留意点について詳細にわかりやすくご講義いただいた。
最後に地域包括ケアシステムについてお話いただき、1講目は終了となった。

 

2講目 「運動器疾患を有する高齢者に対する基本動作介助法の習得」

講師:京都リハビリテーション病院 理学療法士・万谷健 氏

「高齢化社会の現状と今後」・「代表的な運動疾患の病態と注意事項」等を、パワーポイント資料を基にプロジェクターを使用し座学中心の講義が行われた。
次に舞鶴会場では、介護老人保健施設 深草京しみず理学療法士・山本あいね氏・江口輝行氏による「介助のコツ」・「基本的な介助方法ついて」の実技実習が3グループに分かれて行われた。各グループに与えられたテーマで介助法を模索しながら、グループ代表者が全員の前で実技を行い、その上で講師陣からその方法と解説があり、考えながら実技を学ぶことを主眼として進められた。様々な対象者の条件を考慮しながら、より合理的に対象者や介助者の負担が軽減されるよう留意した介助法のあり方を学ぶことができた。他にも介助者の負担を軽減するスライディングボード、介助ベルトなどの解説が行われた。

一方、京都テルサ会場では実技実習は行われなかったが、山本・丸山両講師による実技ライブ映像が映し出され分かりやすく解説。続いて、万谷講師による「日常生活動作を行う上での評価について」・「日常生活動作訓練について」の講義が行われ、研修は終了となった。 最後に代表者に修了証が授与され、講習会は成功裏に終了した。

 

 
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