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第12回医療オリンピックC-1決勝大会が開催される

2014/11/18

平成26年11月16日(日)、東京国際フォーラム(ホールB7)において第12回医療オリンピックC-1 2014決勝大会が開催された。

会場

医療オリンピックC-1とは、医療家が日常的に必要とされる『診断力』・『治療力』・『人間力』の3つの要素を競い合う大会。この決勝の舞台では地区大会を勝ち抜いた医療家たちが「医識王」「診断王」「刺鍼王」「矯正王」「包帯王」の5つの栄冠を目指し、日頃の鍛錬の成果を発揮し合った。

 

整骨院振興協同組合・近藤昌之代表理事開会挨拶として主催者である整骨院振興協同組合・近藤昌之代表理事より〝患者さんと向き合い、今患者さんに必要なものをしっかりと培っていく。診断力、治療力、人間力を鍛え、我々の接骨医学、鍼灸医学が患者さんのためにある、本当の意味での地域の国民医療、医療のファーストステージとなる必要がある。そのためには日夜我々は鍛え続けていかなければいけない。お互いに競い合い、認め合い、学び合い進んでいけば必ず患者さんの信頼を得ることができる。是非、本日はこの大会で皆さんの資質の向上の一歩が築けることを祈っている〟と、この大会に込めた熱い想いを語り参加者達を激励した。

 

(一社)全国柔道整復師連合会・田中威勢夫会長また、後援挨拶として登壇した(一社)全国柔道整復師連合会・田中威勢夫会長からは〝この1年の間に柔道整復師を取り巻く環境はだいぶ変わってきている。今まで厚生労働省や保険者等から業界に対する厳しい意見があったが、今年になって財務省や国土交通省の対応も厳しくなってきている。例えば財務省からは「3~4年後には柔道整復師の請求をマルメ(定額制)にしよう」、「療養費受領委任払の取り扱いが可能な接骨院とそうでない接骨院の仕分けをしていこう」といった案も出てきている〟と、今、柔道整復師業界が置かれている立場を説明した後、〝業界が抱える様々な問題は、業界が一丸とならなければ解決できない〟と、柔道整復師が大同団結し、業界の声を一本化することの重要性を説いた。

 

医識王

医識王医療知識を問う、クイズ形式のコンテスト。当日、来場者全員が参加できるオープン形式の予選(50問出題)を行い、その成績上位5名が決勝戦へと駒を進めることができる。決勝戦は早押し形式となり、5問先取で優勝者が決定される。今回からは出題範囲に「レセプト」が追加され、昨年以上に幅広い知識が必要となった。

 

診断王

診断王診断王は8分間の制限時間の中で問診から診断までの一連の流れを患者さんのモデルを用い実際に行う競技。審査は「問診」「視診」「触診」「傷病、保険説明」に「接遇力」「患者さんの感覚」の要素を加えた6つの項目で採点を行う。患者さんの状態把握もさることながら、如何にわかりやすく説明できるのかも診断王への鍵となる。

 

刺鍼王

刺鍼王長さの異なる2種類の鍼(3番1寸3分、3番1寸6分)を使用。それぞれ1分ずつ片手挿管による刺鍼を行い2分間の総刺鍼数で勝敗を決する。審査は「刺鍼カウンター」を使用するが、斜刺などの違反は刺鍼数が差し引かれるため、スピード以外に正確性も求められる競技となっている。

 

矯正王

矯正王様々な手技を用いて、3分間の制限時間内で矯正技術を競い合う競技。公平を期すため、患者さんのモデルはステージ上でくじ引きによる抽選となる。審査では「姿勢観察器」等を用いて矯正度合いを客観的指標で測定する他、患者評価として「施術を受けてどうだったか」「また施術を受けたいと思ったか」の審査項目が追加される。

 

包帯王

包帯王包帯巻きの見栄え、きつさ、実用性、スピードといった複数の審査項目を設け、獲得した総合ポイントを競う競技。1回戦は右足関節(制限時間30秒)、準決勝は左足関節(制限時間30秒)の包帯巻きで争われ、上位3名が決勝に進出。決勝では足関節に加え、膝関節、手指、肩関節の包帯巻きを一度に続けて行う。(制限時間4分)

 

全競技終了後には、河原医療福祉専門学校鍼灸師科専任教員・中山純一氏による特別講演が行われた。

 

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