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柔道整復師国家試験対策【第38回:総合問題演習 その1】

国家試験対策 総合演習問題

問題1 正しい記述はどれか

  1. リボゾームは滑面小胞体に付着している。
  2. ミトコンドリアは合成された物質を濃縮する。
  3. 中心小体は核内に存在している。
  4. リソソームは物質を分解する酵素をもち、細胞内消化を行う。

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解答 4

リボゾーム→粗面小胞体に付着
ミトコンドリア→ATPの合成
中心小体→細胞質に存在

問題2前腕の回外・屈曲の両作用を持つ筋はどれか

  1. 上腕筋
  2. 上腕二頭筋
  3. 肘筋
  4. 回外筋

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解答 2

上腕二頭筋は、上腕、前腕の屈曲、前腕の回外の作用

問題3頚神経叢の枝はどれか

  1. 肩甲背神経
  2. 大耳介神経
  3. 筋皮神経
  4. 大後頭神経

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解答 2

頚神経叢の皮枝→小後頭神経、大耳介神経、頚横神経、鎖骨上神経

問題4皮静脈について誤った記述はどれか

  1. 外頚静脈は内頚静脈へ入る
  2. 橈側皮静脈は腋窩静脈に入る
  3. 尺側皮静脈は鎖骨下静脈に入る
  4. 大伏在静脈は大腿静脈に入る

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解答 3

尺側皮静脈は前腕尺側を上行し上腕静脈に注ぐ。

問題5次の中で血圧を上昇させる働きを有するものはどれか

  1. 血管拡張
  2. バゾプレッシン
  3. 心収縮力低下
  4. 血管弾性力の増加

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解答 2

血管弾性力の増加は、血圧上昇にならない。
弾性力の低下が上昇因子となる。

問題6 胃液分泌が促進されないものはどれか

  1. 食物の連想
  2. 胃壁の伸展
  3. セクレチン分泌
  4. 副交感神経興奮

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解答 3

セクレチンは胃消化液に対しては、抑制的に働く。

問題7腺性下垂体から分泌されないものはどれか

  1. 成長ホルモン
  2. ゴナドトロピン
  3. オキシトシン
  4. メラニン細胞刺激ホルモン

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解答 3

オキシトシンは、下垂体後葉ホルモンで後葉は神経性下垂体ある。

問題8筋収縮の際に、トロポニンに結合するものはどれか

  1. カリウムイオン
  2. マグネシウムイオン
  3. 重炭酸イオン
  4. カルシウムイオン

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解答 4

筋収縮時、トロポニンと結合 → カルシウムイオン

問題9誤った組み合わせはどれか

  1. 矢状面上の動き ~ 膝を曲げる
  2. 垂直軸の動き ~ 顔を横に向ける
  3. 水平矢状軸の動き ~ 上肢を横に上げる
  4. 水平前頭軸の動き ~ 下垂した上肢の前腕回内・回外

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解答 4

垂直軸の運動=水平面の運動→下垂した上肢の前腕回内・回外
水平矢状軸の運動=前頭面の運動
水平前頭軸の運動=矢状面の運動

問題10支点が中心のてこはどれか

  1. 安定性のてこ
  2. 運動のてこ
  3. 力のてこ
  4. 第3のてこ

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解答 1

第1のてこ(安定性のてこ)→支点が中心
第2のてこ(力のてこ)→荷重点が中心
第3のてこ(運動のてこ)→力点が中心

問題11血管収縮に働く滲出物質はどれか

  1. ヒスタミン
  2. セロトニン
  3. ブラジキニン
  4. プロスタグランジン

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解答 2

セロトニン → 血小板に存在 血管収縮・血圧上昇

問題12肉芽腫性炎でないものはどれか

  1. サルコイドーシス
  2. ハンセン病
  3. 梅毒
  4. 蜂巣炎

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解答 4

肉芽腫性炎(特異性炎)→ 肉芽腫を形成する炎症
結核・ハンセン病・梅毒・サルコイドーシスなど

問題13WHOの国際障害分類で誤っているのはどれか

  1. インペアメント
  2. ノーマライゼーション
  3. ディスアビリティ
  4. ハンディキャップ

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解答 2

WHOによる国際障害分類はインペアメント、能力低下(ディスアビリティ)、社会的不利(ハンディキャップ)の3段階である

問題14四日市喘息の原因物質はどれか

  1. 光化学オキシダント
  2. ダイオキシン
  3. いおう酸化物
  4. 窒素酸化物

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解答 3

石油コンビナート都市である四日市市で二酸化いおう等の大気汚染物質により発生した

問題15 誤った記述はどれか

  1. 上肢長は肩峰~橈骨茎状突起で計測する
  2. 前腕長は上腕骨外側上顆~橈骨茎状突起で計測する
  3. 上腕の周径は上腕二頭筋の最大隆起部で計測する
  4. 大腿の周径は大腿四頭筋の最大隆起部で計測する

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解答 4

原則として大腿の周径は膝蓋骨上縁より10cm上方部

問題16MMT2はどれか

  1. 重力を除くと完全に運動できる
  2. 重力に抗して完全に運動できる
  3. わずかな筋収縮はあるが関節運動はない
  4. 若干の抵抗に打ち勝って運動できる

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解答 1

↓MMT(徒手筋力テスト)

5 強い抵抗に打ち勝って運動を起こす
4 軽度の抵抗に打ち勝って運動を起こす
3 重量に打ち勝って運動を起こす
2 重力を除いて運動を起こす
1 筋収縮はみれるが関節運動は起きない
0 筋収縮は全くなし

問題17柔整師名簿に登録されない事項はどれか

  1. 免許証明書の書き換え交付
  2. 国家試験の受験地
  3. 国家試験の年月
  4. 名簿登録の年月日

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解答 2

国家試験の受験地は入らない

問題18医師の同意に関して誤っているのはどれか

  1. 患者が直接「同意」を得てもよい。
  2. 同意は個々の患者に対して得なければならない。
  3. あながち文書によらなくてもよい。
  4. 歯科医師から同意を得ても良い。

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解答 4

同意のポイント
1.医師ならなんでもOKだが歯科医師からは認められない
2.書面でも口頭でもいい
3.医師が直接患者を診察
4.患者が得てもいい

問題19低身長を呈する疾患で誤りはどれか

  1. 下垂体機能低下症
  2. モルキオ病
  3. アジソン病
  4. ターナー症候群

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解答 3

基本的な問題です。アジソン病は副腎皮質機能不全症で低身長とは無関係です。

問題20脳圧亢進症状で誤りはどれか

  1. うっ血乳頭
  2. 頭痛
  3. 徐脈
  4. ケルニッヒ兆候

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解答 4

髄膜刺激症状:
①頭痛
②嘔吐
③項部硬直
④ケルニッヒ徴候

脳圧亢進症状:
①頭痛
②嘔吐
③うっ血乳頭
④徐脈
⑤ビオー呼吸

問題21熱傷について誤っているのはどれか

  1. 原因は高温液体が多い
  2. Ⅰ度では表皮は再生される
  3. Ⅱ度では疼痛は軽微である
  4. Ⅲ度では知覚消失がみられる

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解答 3

Ⅱ度熱傷では疼痛は著明であり、水疱の形成もみられる

問題22悪性腫瘍の特徴で正しいのはどれか

  1. 周囲の組織を圧迫する
  2. 周囲との境界は明瞭である
  3. 限局性の腫瘤を形成する
  4. 浸潤性に発育する

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解答 4

良性腫瘍は膨張性に発育するが、悪性腫瘍は浸潤性に発育する

問題23思春期の女子にみられる骨端症はどれか

  1. 第1ケーラー病
  2. セーバー病
  3. ペルテス病
  4. フライバーグ病

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解答 4

フライバーグ病=第2ケーラー病、好発年齢は10代女子で、好発部位は第2中足骨頭部

問題24慢性関節リウマチの症状として誤っているのはどれか

  1. 単関節炎
  2. 皮下結節
  3. 握力の低下
  4. X線像の変化

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解答 1

関節リウマチは1つの関節に出ることはなく、左右対称に複数の関節にみられる

問題25次の中で誤りはどれか

  1. 疲労骨折は、亜急性損傷である。
  2. 病的骨折は、特発性骨折ともいう。
  3. 不全骨折では、骨折線は認められない。
  4. 骨傷は、骨膜損傷である。

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解答 3

不全骨折の場合であっても、骨折線は認められることがある。

問題26次の中で正しいものはどれか

  1. 上腕骨顆上骨折は、剪断骨折である。
  2. 上腕骨内側上顆骨折は、捻転骨折である。
  3. 橈骨遠位端部竹節状骨折は、圧迫骨折である。
  4. 新鮮骨折は、骨折血腫形成期から仮骨形成期までのものである。

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解答 2

竹節状骨折 → 圧迫骨折である。
上腕骨顆上骨折 → 屈曲型骨折(2型)
上腕骨内側上顆骨折 → 前腕屈筋群・内側側副靱帯の牽引作用
新鮮骨折 → 血腫形成期から仮骨硬化期までのもの

問題27骨折の固有症状でないものはどれか

  1. 異常可動性
  2. 変形
  3. 圧痛
  4. 軋轢音

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解答 3

圧痛は、固有症状ではない

問題28脱臼の発生頻度について誤った記述はどれか

  1. 女性よりも男性に多い。
  2. 靭帯の数が少ない関節に多い。
  3. 肘関節の脱臼が最も多い。
  4. 小児では少ない。

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解答 3

脱臼頻度の高い関節
肩関節(1位)
肘関節(2位)

問題29多発脱臼はどれか

  1. リスフラン関節の脱臼
  2. 胸鎖関節と肩鎖関節の脱臼
  3. 距腿関節の脱臼
  4. 股関節の脱臼

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解答 1

リスフラン関節(足根中足関節)→二箇所以上の関節が同時に脱臼
胸鎖関節と肩鎖関節→一本の骨の中枢と末梢が同時に脱臼=重複骨折

問題30先天性脱臼になり易い関節はどれか

  1. 膝関節
  2. 股関節
  3. 肩関節
  4. 手関節

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解答 2

先天性股関節脱臼として有名

問題31脱臼の固有症状でないものはどれか

  1. 弾発性固定
  2. 関節軸の変化
  3. 患肢の長さの変化
  4. 関節動揺性

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解答 4

脱臼の固有症状
弾発性固定
関節部の変形
関節軸の変化
脱臼関節自体の変形
脱臼肢の長さの変化
関節腔の空虚および骨頭の位置異常

問題32脱臼の整復障害で誤りはどれか

  1. ボタン穴変形
  2. 掌側板の陥入
  3. 整復の際、支点となるべき骨の欠損
  4. 筋緊張

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解答 1

ボタン穴変形×→ボタン穴機構

問題33評価記録の原則でないものはどれか

  1. 正確性
  2. 連続性
  3. 一貫性
  4. 客観性

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解答 2

評価記録 → 正確性・一貫性・客観性の三原則

問題34硬性固定材料でないものはどれか

  1. 金属副子
  2. 厚紙副子
  3. 合成樹脂副子
  4. サポーター

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解答 4

サポーターは、軟性固定材料である。

プロフィール

西村 雅道

医学博士 柔道整復師 鍼灸師
一社)国際整体協会 和整體学院 インストラクター
和整體学院臨床センター センター長

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