柔道整復師国家試験対策【第79回:実力問題その32】
1骨盤骨単独骨折の中で誤りはどれか。
- Duverney骨折で、転子果長は健側より短くなることが稀にある
- 尾骨骨折は直達外力により発生することがおおい
- 仙骨骨折は前方へ屈曲骨折することがおおい
- 坐骨骨折の骨片は大腿二頭筋により下方へ転位する
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解答 1
1. Duverney骨折で、転子果長は健側より短くなることが稀にある
2棘果長が延長するのはどれか。
- マルゲーヌ骨折
- 大腿骨骨幹部骨折
- 腸骨翼単独骨折
- 下腿両骨骨折
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解答 3
3. 腸骨翼単独骨折
3デュベルニー骨折で誤りはどれか。
- 付着する筋は内・外腹斜筋、腰方形筋である
- 骨片は下前方へ転位する
- 転子果長は正常である
- 棘果長は長くなることがある
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解答 2
2. 骨片は下前方へ転位する
4デュベルニー骨で誤っているのはどれか。
- 直達外力での損傷が多い
- 腸骨翼は大腿直筋の作用で転位する
- 棘果長は延長する
- 骨片は上外方へ転位する
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解答 2
2. 腸骨翼は大腿直筋の作用で転位する
5マルゲーヌ骨折について誤りはどれか。
- 垂直二重骨折である
- 棘果長・転子果長ともに不変である
- 股関節他動運動は、可能である
- 強いショック症状を認める場合がある
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解答 1
1. 垂直二重骨折である
6剥離骨折とその筋の組み合わせで誤りはどれか。
- 上前腸骨棘 ~ 縫工筋
- 下前腸骨棘 ~ 大腿直筋
- 腸骨稜 ~ 腹直筋
- 坐骨結節 ~ 半腱様筋
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解答 3
3. 腸骨稜 ~ 腹直筋
7骨盤骨裂離骨折と作用筋の組み合わせで正しいのはどれか。
- 下前腸骨棘裂離骨折 ― 大腿筋膜張筋
- 坐骨結節裂離骨折 ― 大内転筋
- 腸骨稜裂離骨折 ― 腸腰筋
- 上前腸骨棘裂離骨折 ― 大腿直筋
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解答 2
2. 坐骨結節裂離骨折 ― 大内転筋
8大腿骨頸部内側骨折で正しいのはどれか。
- 保存療法では約5週間の固定期間を要する
- 外転型は噛合骨折が好発する
- 下肢は一般に内旋位となる
- 腫脹は受傷直後から出現し大転子付近に及ぶ
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解答 2
2. 外転型は噛合骨折が好発する
9大腿骨頸部骨折のパウエルの分類で正しいのはどれか。
- 第1度は50度以下で骨癒合に有効に働くものである
- 第2度は骨癒合が良好である
- 骨折線が垂直線となす角度で分類する
- 第3度では剪断力のみが働く為、骨癒合が困難である
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解答 4
4. 第3度では剪断力のみが働く為、骨癒合が困難である
10大腿骨頚部骨折について正しいものはどれか。
- 転子果長は、健側に比べ短縮する
- 骨折後下肢は、内転、内旋位を呈する
- 外側骨折は、内側骨折に比べて腫脹が軽度である
- 外転型・外反股を呈しているものは、噛合骨折を呈するものが多い
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解答 4
4. 外転型・外反股を呈しているものは、噛合骨折を呈するものが多い
11大腿骨頸部内側骨折はどれか。
- 中間部骨折
- 解剖頚骨折
- 転子間骨折
- 転子貫通骨折
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解答 1
1. 中間部骨折
12大腿骨骨幹部骨折について誤りはどれか。
- 軟部組織損傷も高度に認められる
- 最も多発するものは、上3分の1部での骨折である
- 開放性骨折となることも少なくない
- 徒手整復よりも牽引療法が有効である
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解答 2
2. 最も多発するものは、上3分の1部での骨折である
13大腿骨上3分の1部骨折の遠位骨片の転位に関与する筋でないものはどれか。
- 長内転筋
- 大殿筋
- 大腿二頭筋
- 大腿四頭筋
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解答 2
2. 大殿筋
14大腿骨骨幹部下1/3部骨折で誤っているのはどれか。
- 遠位骨片は強く後方に転位する
- 内出血と短縮による異常膨隆を認める
- 近位骨片は内転筋群により内転する
- 下肢は外旋する
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解答 3
3. 近位骨片は内転筋群により内転する
15大腿骨骨幹部骨折で誤っているのはどれか。
- 中央部の骨折が好発する
- 再転位の傾向が強い
- 短縮転位は残存させてはならない
- ブラウン架台が用いられる
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解答 3
3. 短縮転位は残存させてはならない
16大腿骨遠位骨端線離解屈曲型で誤っているのはどれか。
- 膝関節屈曲位で大腿骨顆部に前方から外力が加わると発生する
- 膝関節の運動は不能となる
- 遠位骨片は後方に転位する
- 遠位骨端成長軟骨板が早期閉鎖しても下肢長差はでない
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解答 4
4. 遠位骨端成長軟骨板が早期閉鎖しても下肢長差はでない
17脛骨外顆骨折で誤っていることはどれか。
- Q角は増大する
- 腓骨頭骨折を合併する
- 骨片は上方へ転位する
- 関節半月の損傷を伴うこともある
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解答 3
3. 骨片は上方へ転位する
18大腿骨外顆骨折で誤っているのはどれか。
- 関節内組織の損傷を伴う
- Q-angleが減少する
- 関節血腫が著明に出現する
- 膝関節の不安定性が残存する
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解答 2
2. Q-angleが減少する
19分裂膝蓋骨について誤っているのはどれか。
- 先天性のものである
- 嵌頓症状が必発する
- 男性に多く発生する
- 外上方に骨片を認めることが多い
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解答 2
2. 嵌頓症状が必発する
20膝蓋骨骨折について誤っているのはどれか。
- 介達外力で縦骨折を呈する
- 膝蓋腱膜・膝蓋支帯が断裂したものは骨片転位が大きい
- 腱膜下骨折では膝関節伸展可能な場合もある
- 転位高度の場合は観血療法の適応である
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解答 1
1. 介達外力で縦骨折を呈する
21脛骨近位端部骨折と症状の組み合わせで誤っているのはどれか。
- 脛骨外顆骨折 - 内反動揺
- 脛骨顆間隆起骨折 - 脛骨前方引出症状
- 脛骨粗面骨折 - 膝関節伸展力減弱
- 脛骨内顆骨折 - Qアングル減少
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解答 1
1. 脛骨外顆骨折 - 内反動揺
22脛骨骨幹部骨折で誤っているのはどれか。2つ選べ。
- 中・下1/3境界部骨折では偽関節を合併しやすい
- 直達外力によるものは開放骨折が多い
- 脛骨神経損傷の合併は尖位拘縮の要因となる
- 小児では定型的骨折が好発する
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解答 3・4
3. 脛骨神経損傷の合併は尖位拘縮の要因となる
4. 小児では定型的骨折が好発する
23下腿骨幹部骨折で誤りはどれか。
- 前方凹変形になることが多い
- 小児の場合は腓骨の単独骨膜下骨折が多い
- 偽関節は中・下1/3境界部に多発する
- 尖足位拘縮が多い
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解答 2
2. 小児の場合は腓骨の単独骨膜下骨折が多い
24足根骨骨折について誤りはどれか。
- 踵骨骨折ではベーラー角が減少する
- 距骨骨折は骨壊死を起こしやすい
- 舟状骨骨折では第2ケーラー病との鑑別に注意する
- 踵骨骨折の大半は直達外力で起きる
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解答 3
3. 舟状骨骨折では第2ケーラー病との鑑別に注意する
25距骨骨折で誤っているのはどれか。
- 体部に骨壊死が起きやすい
- 足関節底屈強制により頸部が骨折する
- 後突起骨折の骨片は後方に転位する
- 距骨骨折は比較的まれである
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解答 2
2. 足関節底屈強制により頸部が骨折する
26骨折により角度の減少を認めないのはどれか。
- 踵骨体部と隆起部の完全離断したベーラー角
- 定型的転位を呈する橈骨遠位端部骨折時の掌側傾斜角
- 内旋転位を伴う上腕骨顆上伸展型骨折のバウマン角
- 後下方転位の強い脛骨内顆骨折時のFTA
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解答 4
4. 後下方転位の強い脛骨内顆骨折時のFTA
27中足骨骨折で正しいのはどれか。
- 第5中足骨骨幹部骨折は下駄骨折である
- 骨幹部は介達外力によって発生する
- ジョーンズ骨折は偽関節に陥りやすいので注意が必要である
- 第1中足骨近位骨幹部疲労骨折は行軍骨折である
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解答 3
3. ジョーンズ骨折は偽関節に陥りやすいので注意が必要である
28中足骨骨折で正しいのはどれか。
- 第1中足骨に疲労骨折が多い
- ジョーンズ骨折は裂離骨折の型となる
- 足底挿板が有用である
- 介達外力での損傷が好発する
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解答 3
3. 足底挿板が有用である
29ジョーンズ骨折の骨折部位はどれか。
- 第2中足骨骨幹部骨折
- 第3中足骨骨幹部骨折
- 第5中足骨骨幹部近位骨折
- 第5中足骨基部骨折
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解答 3
3. 第5中足骨骨幹部近位骨折
30足指骨折で誤っているのはどれか。
- 直達外力での損傷が多い
- 基節骨骨幹部骨折は足背側凸変形を呈する
- 第1指の末節骨に好発する
- 変形を残すと荷重痛を合併する
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解答 2
2. 基節骨骨幹部骨折は足背側凸変形を呈する
31疾患と分類の組合せで誤っているのはどれか。
- パウエル分類 ― 大腿骨頸部骨折
- メイヤー・マッキーバー分類 ― 脛骨顆間隆起骨折
- ラウゲ・ハンセン分類 ― 下腿果部骨折
- ワトソン・ジョーンズ分類 ― 前十字靭帯断裂
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解答 4
4. ワトソン・ジョーンズ分類 ― 前十字靭帯断裂
32鑑別診断の組合せで誤っているのはどれか。
- 脛骨粗面骨折 ― オスグット・シュラーター病
- 上腕骨顆上伸展型骨折 ― 肘関節後方脱臼
- ペルテス病 ― 膝部疾患
- 脛骨顆間隆起骨折 ― 骨肉腫
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解答 4
4. 脛骨顆間隆起骨折 ― 骨肉腫
33ポット骨折の概念に含まれないのはどれか。
- 三角靭帯断裂
- 脛腓関節完全離解
- 脛骨後果骨折
- 腓骨骨幹部骨折
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解答 3
3. 脛骨後果骨折
34正しい組合せはどれか。
- 大転子単独骨折 ― ルドルフ徴候
- 距骨前方脱臼 ― ナウマン徴候
- 大腿骨頭辷り症 ― トレンデレンブルグ徴候
- 前頭蓋窩骨折 ― バトル徴候
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解答 3
3. 大腿骨頭辷り症 ― トレンデレンブルグ徴候
3535歳男性。自転車走行中バランスを崩し転倒した際に骨盤を強打した。鼠径部に皮下出血斑が出現し尿道損傷を合併している。最も考えられる骨折はどれか。
- ジェファーソン骨折
- デュベルニー骨折
- 恥骨上枝骨折
- 恥骨下枝骨折
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解答 3
3. 恥骨上枝骨折
3670歳男性。脚立から足も滑らせ落下。足関節周辺に疼痛を訴えて来所。疼痛のため患側肢で立つことはできず、皮下出血斑は足関節周辺から足底部まで及んでいた。 エックス線にてベーラー角の減少を認めた。考えられる合併症で誤っているのはどれか。
- 慢性浮腫
- 腓骨筋腱鞘炎
- 無腐性骨壊死
- 外傷性扁平足
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解答 3
3. 無腐性骨壊死
プロフィール
西村 雅道
医学博士 柔道整復師 鍼灸師
一社)国際整体協会 和整體学院 インストラクター
和整體学院臨床センター センター長
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