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柔道整復師国家試験対策【第89回:軟部組織損傷②】

分野別問題 国家試験対策

1誤っているのはどれか。

  • サルカスサイン — 動揺性肩関節
  • フローマンサイン — 尺骨神経麻痺
  • ドレーマンサイン — ペルテス病
  • ファーレンサイン — 手根管症候群

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解答 3

3. ドレーマンサイン — ペルテス病

2正しいのはどれか。

  • 第1指尺側側副靭帯の損傷によりステナー損傷が発生する
  • 第2指PIP関節側副靭帯は尺側を損傷することが多い
  • MP関節側方動揺テストは伸展位で行う
  • ステナー損傷は高齢者の場合でも必ず観血療法を行う

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解答 1

1. 第1指尺側側副靭帯の損傷によりステナー損傷が発生する

3末梢神経損傷を合併するものはどれか。

  • ヘバーデン結節
  • フォルクマン拘縮
  • スワンネック変形
  • デュプイトラン拘縮

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解答 2

2. フォルクマン拘縮

4上腕骨外側上顆炎に対する検査法でないのはどれか。

  • トムゼンテスト
  • 中指伸展テスト
  • エルボーフレクションテスト
  • チェアーテスト

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解答 3

3. エルボーフレクションテスト

5誤っているのはどれか。

  • 前骨間神経麻痺ではつまみ動作は障害されない
  • 後骨間神経麻痺では下垂指を呈する
  • 肘部管症候群ではフローマン徴候が出現する
  • パンナー病では特に利き腕の上腕骨小頭が壊死に陥る

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解答 1

1. 前骨間神経麻痺ではつまみ動作は障害されない

647歳の女性。右肘関節外側部の疼痛と前腕部の脱力感を訴えて来院した。雑巾を絞る動作と前腕回内位で物を持ち上げる動作で疼痛が誘発されると訴えている。手関節の伸展運動に抵抗を加えた結果、同部の疼痛が増強した。治療用バンドの適切な装着部位はどこか。

  • 上腕骨外側上顆部
  • 前腕伸筋群筋腹部
  • 肘関節と手関節の中間点
  • 手関節近位部

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解答 2

2. 前腕伸筋群筋腹部

750歳女性。フライパンが持てなくなったと言って来院。手関節や第一指を動かすと疼痛を認め、フィンケルシュタインテスト陽性であった。原因として考えられる筋はどれか。

  • 短母指外転筋
  • 長母指伸筋
  • 短母指伸筋
  • 長母指屈筋

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解答 3

3. 短母指伸筋

8誤っているのはどれか。

  • TFCC損傷は前腕回内回外時に運動痛が出現する
  • ステナー損傷は母指MP関節橈側側副靭帯損傷により発生する
  • 第2指のロッキングフィンガーはMP関節の伸展が制限される
  • ボタン穴変形は中央索の断裂により発生する

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解答 2

2. ステナー損傷は母指MP関節橈側側副靭帯損傷により発生する

960歳男性。植木職人。煙草とお酒が大好きで毎日大量に摂取する生活を続けている。糖尿病と高脂血症の既往がある。ある日仕事中に違和感を感じ両手の手掌部にかたいしこりがあるのに気が付く。あまり気にせずに放置していたところ両側の第4指のMP関節が屈曲していき、更に放置していた結果PIP関節も屈曲してしまい第4指の完全伸展が制限されてしまった。DIP関節には屈曲はみられなかった。最も考えられるのはどれか。

  • ばね指
  • スワンネック変形
  • へバーデン結節
  • デュプイトラン拘縮

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解答 4

4. デュプイトラン拘縮

10殿部筋性損傷の好発部はどれか。

  • 大殿筋
  • 中殿筋
  • 梨状筋
  • 大腿方形筋

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解答 3

3. 梨状筋

11大腿四頭筋の肉離れで誤っているのはどれか。

  • 受傷直後に皮下出血が現れやすい
  • 筋疲労時に多発する
  • 大腿直筋に好発する
  • 尻上がり現象が出現することがある

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解答 1

1. 受傷直後に皮下出血が現れやすい

12半月板損傷の検査法で誤りはどれか。

  • マックマレーテスト
  • 押しアプレーテスト
  • ステインマンテスト
  • ラックマンテスト

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解答 4

4. ラックマンテスト

13前十字靱帯損傷の検査法でないのはどれか。

  • ラックマンテスト
  • ドロワーテスト
  • アプレイテスト
  • Nテスト

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解答 3

3. アプレイテスト

14誤っているのはどれか。

  • 半月板損傷 — ラックマンテスト
  • 側副靭帯損傷 — アプレイテスト
  • 前十字靭帯損傷 — Nテスト
  • 腸脛靭帯炎 — グラスピングテスト

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解答 1

1. 半月板損傷 — ラックマンテスト

1516歳の女性。サッカープレー中、ボールを追っていた際に転倒し左膝部を損傷した。関節内の腫脹が著明であり、整形外科に受診した際に前十字靱帯損傷と診断された。2ヶ月後に再建手術を行うことが決定しており、それまでの後療法を依頼された。 行うべきなのはどれか。2つ選べ。

  • 大腿部の筋力強化訓練
  • アスファルト以外の場所でのランニング
  • バランスパッド上での身体協調性訓練
  • 膝関節の関節可動域訓練

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解答 1・4

1. 大腿部の筋力強化訓練
4. 膝関節の関節可動域訓練

1620歳男性。バスケットの試合中に相手選手と衝突し膝関節に外反と回旋力が加わった際、負傷。激痛と腫脹により屈曲制限が、みられはじめ不安定性も訴えている。この損傷で必要のない検査法はどれか。

  • N—テスト
  • 側方動揺テスト
  • ステインマンテスト
  • グラスピングテスト

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解答 4

4. グラスピングテスト

1716歳女性。ハンドボールプレー中に転倒し、左膝部を負傷した。受傷直後から疼痛と膝の不安定感を訴え、プレー続行は困難であった。時間の経過とともに腫脹が増大し、膝関節の屈曲が著しく制限されている。ラックマンテスト陽性、マックマレーテスト陰性、側方動揺テスト陰性であった。この外傷について誤っているのはどれか。

  • 筋力訓練は膝関節伸展運動から始める
  • 固定による大腿部の筋萎縮が著明である
  • 着地動作等の正しい動きを習得させることが重要である
  • MRI撮影による詳細な画像診断が必要となる

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解答 1

1. 筋力訓練は膝関節伸展運動から始める

1820歳男性。大学ラクビー選手。試合中に相手選手からのタックルで右膝を負傷。その際に断裂音を自覚し、右膝の疼痛と不安定感を訴え競技続行不可能となる。病院へ行き診察を受けた結果、骨折はなかったが靭帯の断裂が認められDrawer Signで前方引き出し陽性となり、後方落ち込み徴候は陰性であった。この患者について誤っているのはどれか。

  • 受傷後数時間後から関節血腫による膝の腫脹が出現する可能性がある
  • 靭帯の単独損傷である可能性が高い
  • 保存療法では断裂した靭帯の癒合は望めない
  • 腫脹の増大とともに膝関節の屈曲動作が制限されることがある

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解答 2

2. 靭帯の単独損傷である可能性が高い

19関節腫脹を認めにくいのはどれか。

  • 血友病
  • 半月板損傷
  • 骨軟骨炎
  • オスグット・シュラッター病

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解答 4

4. オスグット・シュラッター病

20アキレス腱断裂で誤っているのはどれか。

  • 足関節底屈は不能となる
  • 疼痛は一般に軽微である
  • つま先立ちが不能となる
  • 完全断裂となることが多い

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解答 1

1. 足関節底屈は不能となる

21距腿関節の内反損傷で最も損傷されやすいのはどれか。

  • 二分靭帯損傷
  • 前距腓靭帯損傷
  • 前脛腓靱帯損傷
  • 踵腓靭帯損傷

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解答 2

2. 前距腓靭帯損傷

22距腿関節損傷で誤っているのはどれか。

  • 前距腓靱帯損傷が多い
  • 前方引き出しテストでは、外果下部に間隙が生まれる
  • 皮下出血斑は受傷直後では認められない
  • 裂離骨折となることがある

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解答 2

2. 前方引き出しテストでは、外果下部に間隙が生まれる

23足関節捻挫で正しいのはどれか。

  • 後距腓靭帯損傷が好発する
  • 重症例では距骨傾斜の増大を認める
  • 皮下出血班は受傷直後に出現する
  • 関節包の損傷を認めない

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解答 2

2. 重症例では距骨傾斜の増大を認める

24足関節内返し捻挫の後療法において筋力強化が有用である筋はどれか。

  • 短腓骨筋
  • 後脛骨筋
  • 長母趾伸筋
  • 長指屈筋

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解答 1

1. 短腓骨筋

2522歳の女性。仕事中に溝に足が挟まり足関節を内返しに捻る。足関節外側部の疼痛は著しく同部の腫脹が出現している。限局性圧痛は、外果前方、外果下方にも若干認められたが、最も強く出現したのは足根洞周囲であった。最も考えられる靭帯損傷はどれか。

  • 前距腓靭帯
  • 二分靭帯
  • 踵腓靭帯
  • 三角靭帯

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解答 2

2. 二分靭帯

26誤っているのはどれか。

  • 下腿前方区画はコンパートメント症候群を起こしやすい
  • アキレス腱炎は回内足や扁平足等のマルアライメントが発生因子となる
  • シンスプリントは単純エックス線写真で骨膜反応がみられる
  • 下腿三頭筋損傷は腓腹筋内側頭に好発する

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解答 3

3. シンスプリントは単純エックス線写真で骨膜反応がみられる

2725歳女性。1カ月前ほどから卓球の練習後に、右前腕に強い張りと鈍痛を感じるようになった。最近では、箸を使いにくくなっている。更に、第1,2指が思うように動かなくなってきたために来所した。前腕回内、手関節屈曲の抵抗運動により前腕の鈍痛が増強した。知覚異常は軽度であるが第1~4指掌側に認めた。最も考えられる損傷はどれか。

  • 後骨間神経麻痺
  • 前腕伸筋群コンパートメント症候群
  • テニス肘
  • 円回内筋症候群

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解答 4

4. 円回内筋症候群

2824歳男性。柔道の練習中、相手に技をかける際に、腰部に激痛を感じて負傷した。時間が経過するとともに、腰部以外に大腿部後面に痺れを伴った痛みも感じるようになった。この損傷で適切でない検査法はどれか。

  • ケンプ(Kemp)テスト
  • ブラガード(Bragard)サイン
  • SLRテスト
  • ジャクソン(Jakson)テスト

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解答 4

4. ジャクソン(Jakson)テスト

29徒手検査法の陽性所見で誤っているのはどれか。

  • トーマステストでは健側の大腿部と診察台の間に隙間ができる
  • トンプソンテストでは足関節が屈曲しない
  • ヤーガソンテストでは結節間溝部に疼痛が出現する
  • トムゼンテストでは上腕骨外側上顆に疼痛が誘発される

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解答 1

1. トーマステストでは健側の大腿部と診察台の間に隙間ができる

30アキレス腱断裂について誤っているのはどれか。

  • 断裂部位はアキレス腱狭窄部が最も多い
  • アキレス腱は他の腱に比べて修復力が旺盛である
  • 歩行困難となる
  • 受傷初期は足関節0°として副子固定を行う

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解答 4

4. 受傷初期は足関節0°として副子固定を行う

31誤っているのはどれか。

  • 有痛性外脛骨では脛骨内側後縁部に沿った疼痛を主訴とする
  • 足根管症候群では脛骨神経が種々の原因により絞扼を受ける
  • 手の第1指MP関節側副靭帯損傷は尺側の損傷が好発する
  • ギヨン管症候群でフローマン徴候が出現する

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解答 1

1. 有痛性外脛骨では脛骨内側後縁部に沿った疼痛を主訴とする

32痺れの誘発もしくは増悪を陽性所見とするテスト法はどれか。

  • TFCCストレステスト
  • ファーレンテスト
  • フィンケルスタインテスト
  • ニュートンテスト

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解答 2

2. ファーレンテスト

338歳男児。運動した後に右の大腿遠位部~膝関節前面付近の疼痛を訴え足を引きずるようになったのに母親が気づき病院へ来院。最近の外傷の既往はない。右の股関節や足関節には疼痛や可動域制限はなく患側大腿前面を腹につける事が可能である。最も考えられるのはどれか。

  • ペルテス病
  • チャーリーホース
  • 大腿部骨化性筋炎
  • 特発性大腿骨頭壊死症

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解答 1

1. ペルテス病

3445歳男性。特に思い当たる原因はないが両側の股関節部痛と大腿部痛を訴えて来院する。お酒が好きで毎日かなりの量のアルコールを摂取している。また別の疾患で長期にわたってステロイドの投与を行っているとの事。最も考えられる疾患はどれか。

  • 大腿骨頭すべり症
  • 単純性股関節炎
  • グロインペイン症候群
  • 特発性大腿骨頭壊死症

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解答 4

4. 特発性大腿骨頭壊死症

プロフィール

西村 雅道

医学博士 柔道整復師 鍼灸師
一社)国際整体協会 和整體学院 インストラクター
和整體学院臨床センター センター長

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