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(公社)日本柔道整復師会 工藤鉄男新会長に独占インタビュー!

インタビュー 特集

平成25年6月23日に公益社団法人日本柔道整復師会の役員改選が行われ、新会長に工藤鉄男氏が選出された。

柔整ホットニュースでは業界の新リーダーとなった工藤会長に、(公社)日本柔道整復師会会長としての抱負をお尋ねした。

工藤会長

―日整会長就任おめでとうございます。日本柔道整復師会が「公益社団法人」に移行して初めての選挙での会長就任ですね。

ありがとうございます。日本柔道整復師会が「公益社団法人」に移行して初めての役員選挙で、役員選任委員会(選挙管理委員会)が有識者や内閣府等の意見を参考に規程を作り実行されました。初めてのことでしたが、大きな混乱もなく、理事19名、監事2名が信任され、私が会長として選出されました。

―さっそく、会長としての抱負をお願いいたします。

私が会長になったからといって日整や柔道整復師業界が、突然、変わるものではありません。日整は以前より優先順位を付けて行うことは粛々と行っております。ただ、それが柔道整復師業界の内の人にも外の人にもうまく伝わらなかったのなら、日整が「行っていること」「考えていること」の発信力が弱かったことと猛省すべき点と言えます。日整のホームページの「会長就任挨拶」でも述べておりますが、公益社団法人 日本柔道整復師会に課せられたミッションは大きく3つあります。

1つ目に「業界秩序の再構築」

日整の組織率は40%を切っています。全国に療養費請求団体は200を超え、どの団体にも属さない個人契約者も急増しております。3年から4年間の就学で国家試験に合格し即開業する人も多くいます。医療人としてのモラルや柔道整復師としての知識や技術の研鑽無きまま「接(整)骨院の先生」となっている現状を看過することは出来ません。早急に試験財団等関連団体と歩調を合わせ、有資格者に対して受領委任に係る保険の研修や柔道整復師としての学術研修を法制化していきます。

―保険料という国民の浄財を財源としている「療養費」だという意識が大切ですね。

2つ目に「信頼関係の再構築」

患者さんである国民の皆様、国を含む行政の方々、支払側である保険者の方々と我々柔道整復師は協調性がなければいけません。「患者さんのために何が出来るか」という同じ視点での信頼関係を創っていかなければなりません。国民が安心して柔道整復師の施術を受けられる環境を堅持し、さらに善きものとするために働きます。

3つ目に「伝統と改革のバランス構築」

日本の伝統医療である「柔道整復」。そして、少子高齢化の現在の日本に対応する新しい独自のシステム構築に力を注ぎます。方向性の異なる施策を実現するためには、そのバランス構築が重要です。情報収集、その分析、判断、決定、実行を素早く行い、それを社会に正しく発信して情報の共有化を確実に進めます。「柔道整復」が国外(特にモンゴル国でのJICA事業)で非常に高い評価を受けています。その高い評価を正確に分析して国内にフィードバックすることも大切な事業です。公益社団法人日本柔道整復師会は「何を・どのように・どういうタイミング」で考え、行うかという「情報開示」を行っていきます。

最後に「法令遵守の徹底と各種ハラスメントの根絶」

当たり前のことを当たり前に出来る業界にしていくことが早急に求められていると思います。これは、日整だけでなく5万人を超える柔道整復師全体のことです。国民目線に立ち柔道整復師が「医療」「介護」「福祉」や「スポーツ」等にどう貢献できるかを考え、さらに貢献できる環境を具現化したいと思います。そのためには「法令」は何を律しているかを理解し「遵守」は国民との信頼を築く最低条件であることを知らなければなりません。セクハラ、パワハラなどの各種ハラスメントの根絶にも力を注ぎます。「柔道整復」は国民から期待される医療の一端であるという気概を持ち、職務に励みます。

―ありがとうございました。日本の伝統医療「柔道整復」のさらなる国内外での認知度アップと業界の発展を祈っております。

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