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(公社)日本柔道整復師会 第43回九州学術大会佐賀大会 開催

2014/08/16

公益法人日本柔道整復師会第43回九州学術大会佐賀大会が開催され、開会式が7月20日夕刻、唐津シーサイドホテルで盛大に開かれた。

 

(公社)日本柔道整復師会会長・工藤鉄男氏学術大会会長で(公社)日本柔道整復師会会長・工藤鉄男氏は〝いよいよアベノミクスの最終段階、経済成長戦略の中で混合診療の解禁を次の国会で提出・仕上げていこうということでありますが、今後の混合診療でどういう影響があるのか、この辺を日本中の柔道整復師会はしっかりと研究をしてその準備をしていかなければいけないのではないか。47都道府県が国民のため患者さんの健康に貢献、地域の活性化に繋げようと公益社団になった訳で、公益法人を目指したように協定の見直しを進めています。毎年5千名もの柔道整復師が出てきていることへの対応と今後の在宅医療に向けて学術の研讃を積み重ねていくことで国民に医療者としての説明責任を果たしていく。また6月25日には厚労省から機能訓練指導員は柔道整復師という名称で参画できるという文書を出して頂いたところで皆さん自信をもってこれから始まろうとする在宅医療の中で大病院・中病院から地元に帰ってきた患者さん達が寝た切りにならないように運動指導をしていく流れを作っていることを認識されてそのために努力して頂きたい。私は2020年度の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「顧問会議」の正式メンバーに就任しました〟等、日整の会長になってから約1年が経過したことを踏まえ、19名の理事と共に一丸となってその重責を果たしていくと力強く表明。

 

(公社)佐賀県柔道整復師会会長・富永敬二氏次に大会実行委員長で(公社)佐賀県柔道整復師会会長・富永敬二氏が〝伝統ある本学術大会が第43回を迎えました。平成23年より(公社)日本柔道整復師会主管の公益事業として形態は変わりましたが〝九州は一つ〟を合言葉に九州各県の会員が年に一度集う大会である基本理念に変わりありません。特別講演は佐賀大学医学部整形外科学主任教授の馬渡正明先生に「股関節の機能解剖及び股関節疾患に対する手術の現状」と題して明日ご講演頂きます。貴重な講演を多くの方々に聴講頂きたい。本学術大会は参加された皆様が更なる質の向上を図ることで地域住民の保健向上に繋がると期待しています〟と歓迎の挨拶をキリッと述べた。

 

佐賀県知事・古川康氏続いて行われた来賓の挨拶で、佐賀県知事・古川康氏は〝7月14日~16日まで唐津シーサイドホテルのこの部屋で全国知事会議が開かれ42人の知事が参加しました。主なテーマは人口問題で、ご承知のように我が国はこれから人口が減っていきます。何もしなければ100年後の我が国の人口は5千万人を切るだろうと言われています。必要なことは夫々国民一人一人がなんとかしなければならないという思いに立ってもらうことであり、全国に広げていこうという結論でした。柔道整復師の皆様達には様々な場面でお世話になり、毎年7月に行われている「さが桜マラソン」に支援を頂き、もう1つは佐賀県主催の総合防災訓練に毎年参加頂き応急手当のご指導等、存在感をアピールして頂いています。資源は多様であったほうが良いと思います。様々な資源を上手く組み合わせて多くの方々のニーズに応えていく社会を作っていくことが私たちが目指す姿であろうと思っています〟等述べ、古川知事が消防庁に勤務していた時代に消防法の改正作業に関わり消防法29条に書かれている救急業務の定義は、柔道整復師法を参考にしたことや佐賀県北高校野球部のトレーナーをしている方の経緯などを紹介し〝私どもは目立たないが、しっかりサポートして頂いている方々のお仕事を応援していきたいと思っております〟と結んだ。

 

佐賀労働局局長・田窪丈明氏の祝辞挨拶があり、次に唐津市長・坂井俊之氏は〝今思い返せば1年以上前、富永会長が幾度となく市役所の私の所にお訪ねされ、開催に向けての熱い思いを伝えて頂いた1年でした。誠実・熱心な志をもった富永会長に心から敬意を表し、また準備にあたられた佐賀県柔道整復師会の皆様方に心から感謝申し上げたい〟と述べた後、国士舘剣道部に所属していた学生時代のエピソードを披露、今日元気にしているのも国士舘剣道部時代にお世話になった柔道整復師の先生のお蔭であると話し〝柔道整復師の皆様方は地域に根ざした医療人です。是非これからもその技術が地域の活力になって頂くことを心から願う次第〟と挨拶。

その後、衆議院議員・今村雅弘氏、衆議院議員・岩田和親氏、参議院議員・山下雄平氏の祝辞が続き、一般社団法人佐賀県医師会長・池田秀夫氏は〝本大会を主催された日本柔道整復師会は柔道整復師の振作高楊はもとより、医学的研究及び資質向上、養成及び指導など幅広く活動され、こうした活動が実を結び平成14年にはWHO(世界保健機関)において柔道整復術が日本の伝統医療の一つ柔道セラピーとして紹介されたことは柔道整復術が世界に認められた証ではないか。佐賀県では県民の健康を守り、人間尊重の福祉社会を作ることを目的に佐賀県医療関係団体連合会を組織、発足当初から佐賀県柔道整復師会は医師会と共に医政活動など様々な活動を続けて参りました。これからも地域医療の団体として手を携えて佐賀県の医療の発展充実に繋げ引き続き地域医療の一翼を担って頂きたい〟と激励した。

 

一般社団法人日本柔道整復接骨医学会会長・櫻井康司氏来賓祝辞最後に一般社団法人日本柔道整復接骨医学会会長・櫻井康司氏は〝今まさに厳しい環境の中で柔道整復師が如何に個別自衛権を発揮するか、また集団としての集団的自衛権を発揮しないと厳しい環境になるという実感を持っている方が多いと思われます。学会が発信基地として機能していくことが大きな仕事です。各ブロックの学術大会の中からピックアップをして接骨医学会の査読等の中で更にレベルアップをしていくことが柔道整復師の環境を守ることになると思います。柔道整復師の仕事は一人一人の仕事であり、医師会や病院協会という大きな組織がない中で如何に質を高めていくか。各ブロックで研究テーマを決めてそれらを集積し分母を大きくしていくことが日本全国で起こってくれば何よりです。接骨医学会の会員に一人でも多くなって頂くことを心から祈念します〟と述べた。

 

佐賀県理事・小嶋利博氏が閉会の辞を述べ、引き続き前夜祭が賑やかに行われた。

 

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