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(公社)日本柔道整復師会第39回関東学術大会埼玉大会が開催!

2017/04/10

平成29年3月12日(日)午前9時30分から第39回関東学術大会埼玉大会が大宮ソニックシティで開かれ、多くの市民が聴講した。

特別講演の前に工藤大会会長は、〝埼玉大会にご尽力頂いた埼玉県の渡邊会長、会員の皆様に心から感謝申し上げます。今日の慈眼寺・塩沼亮潤住職のご講演は、ご来場の市民の皆様の人生にとって素晴らしいお話になると思います。
また会員の皆様には、日ごろ日本柔道整復師会の諸事業に対しご協力頂き感謝申し上げます。
専門委員会では、我々の柔道整復術が如何に安心で安全で安価で提供できるか、そして素晴らしい技術を提供できるのか、最終的に発表されるのが3月21日です。我々日本柔道整復師会の役員は、国民のためにこういう行動を起こしたということ、日本柔道整復師会に名前を載せることで安心して職業を続けられるにはどうしたら良いのか、日整の役員が常に考えているということをご報告させて頂きたい。
今の制度改革と学校のカリキュラム改革が進むと大体5年経つと大きな花が咲いて柔道整復師の技術を必要とする国民、都民、県民の方達に我々の技術がより多く利用され、我々の手当てをもって地域の患者さんに安心と癒しが受けられるような状況を作りたい。
昨年の9月1日にモンゴル国の国立健康科学大学の中に柔道整復セラピー科が誕生し、有明医療大学が協力することになっています。また今年から国際医療財団からの要請でベトナムにおいても協力します。最後に我々のフェイスブックを広報部が世界に発信させて頂きました。
患部に触って心に触れて、そして青少年の育成に協力する、これが日本が誇る伝統医療である柔道整復術です。今日お集まりの市民の皆さん、県民の皆さんこれからも地元の整骨院・接骨院を活用して頂いて、どんな悩みもどんな苦しいことでも地域の接骨院の先生に相談して頂ければと思っております。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。本日は早朝よりお集まり頂きまして有難うございました〟等、開会の挨拶を述べた。

 

特別講演
「大峯千日回峰行」

慈眼寺住職・塩沼亮潤大阿闍梨

数々の荒行を成し遂げた僧侶の姿が壮大かつ厳粛にビデオで映し出された。往復48キロ、標高差1300メートル級の獣道を、一日も休まず登り下りする。
1999年、奈良県吉野の大峯山で千日回峰行の史上2人目の満行者、塩沼亮潤大阿闍梨。翌年、四無行(断食、断水、不眠、不臥を9日間続ける)も満行し、大阿闍梨の称を得て、現在は故郷仙台に開山した慈眼寺の住職を務める塩沼亮潤大阿闍梨による特別講演『大峯千日回峰行』が行われ、多くの大宮市民と埼玉県民がそのありがたい講演に聞きいった。
塩沼大阿闍梨は、999日間の山の中で神と仏の絆を紡ぎ合った修行の期間を語り伝え、〝この世に生まれた全ての命あるものは尊い存在であり一瞬ということに永遠を感じ、自分の人生を大切にやっていきたいものです。
私もこれからまだ人生の修行が残っていると思いますので一瞬一瞬を今の心が花開くくらい、心を明るい方向へ向けて共に歩んで参りましょう〟と結ばれた。

 

日整国際部活動報告
「JICA草の根事業(パートナー型)日本伝統治療(柔道整復術)指導者育成・普及プロジェクト~プロジェクト終了時評価を終えて~」

(公社)日本柔道整復師会国際部田澤裕二氏・金井英樹氏

〝公益社団法人日本柔道整復師会が約10年間活動した日本伝統治療柔道整復術指導者育成プロジェクトは昨年の8月31日にて終了しました。このプロジェクトの目的は、医療インフラが整っていない地方において第一次医療を担うバグ医師が適切な治療を施せることになることであり、全てのモンゴル国民が平等に治療を受けられるようにすることです。
私達は柔道整復術の特徴を生かし現地で入手可能な材料を使い治療することを念頭に活動を行って参りました。本プロジェクトの特徴は日整の自己資金のみで行う事業ではなく日本の国民の税金であるODA式を使って実施している点です。国が柔道整復の必要性を認め、それに対して資金を出すというところに大きな意義があります。
2011年にJICA草の根技術協力支援型からモンゴル国において柔道整復術の指導普及が可能になることを目的としたパートナー型へ移行しました。カウンターパートであるモンゴル国立医療科学大学は、国内唯一の医療大学で医療行政に多くの人材を排出しており、世界各国の医療大学にも協力関係を結んでいます。このプロジェクトでの受講者数はのべ1800人、講義時間は1000時間をこえました。
柔道整復術普及は医療従事者のみならず毎年地方とウランバートルで怪我に対する処置について市民公開講座を行い、一般市民に啓蒙して参りました。
本プロジェクトの最終的な目的はモンゴル人に柔道整復術の指導する者を育成することでした。選出された4人の指導者は高い志を持ち、モンゴルと日本国内で臨床実習を行い、技術習得に励み、現在はモンゴル国内の医療機関で働きながら講習会を各地で開催し、柔道整復術の普及活動を継続しております〟等、報告。
なぜ柔道整復師がモンゴル国に受け入れられたかについて〝JICAの皆さんの献身的な協力と指導〟〝柔道整復術はモンゴルの現状にあっている〟〝全土を万遍なくまわり講習会を実施した派遣員の努力〟〝CPとしてのMNUMSが積極的に協力してくれた〟〝実技を中心とした講習形式〟〝モンゴル語テキストブック・ハンドブックの作成〟〝モンゴル国柔道連盟との連携〟を上げ、今後の課題として①整形外科医との協力体制の構築 ②公的保険制度の対象となる ③医療制度の中に入るためには柔道整復術を身に付けた医療従事者が継続的に排出される ④医師をはじめとした医療従事者の理解を得る。様々な医療職種が参加する学会の創設・協会の設立 ⑥5人の指導者のさらなるスキルアップ等について述べた。

 
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