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柔道整復師国家試験対策【第6回:生理学のポイント ―概説~呼吸編―】

2015/07/16
血液
1)
血液中の血球と血漿の割合

血球成分45%、血漿成分55%

2)
血球成分の中で核のあるもの

白血球 (赤血球、血小板は無核)

3)
血球成分のそれぞれの数は?

赤血球(450〜500万/㎜3)  
白血球(3500〜9000/㎜3)   
※血小板は10〜40万/㎜3

4)
血球成分の中で寿命が最も長いもの

赤血球(約4ヵ月)

5)
血球の産生部位と処理部位

骨髄で産生され、脾臓で処理

6)
赤血球の役割

酸素・二酸化炭素運搬、血液緩衝作用

7)
赤血球に含まれる血色素とその代謝産物

ヘモグロビン、¥ビリルビン(間接)  
※赤血球が破壊されヘモグロビンが放出されうる現象を溶血という

8)
顆粒白血球と無顆粒白血球

顆粒白血球:好中球、好酸球、好塩基球(肥満細胞)   
無顆粒白血球:単球(マクロファージ)、リンパ球(T・B)

9)
赤芽球(赤血球)、顆粒球系、巨核球系(血小板)の造血因子

赤芽球系:エリスロポエチン、
顆粒球系:コロニー刺激因子
巨核球系:トロンボポエチン

10)
血清とは

血漿からフィブリンーゲンを除いたもの

11)
血漿蛋白の種類と役割

アルブミン:膠質浸透圧維持、担送機能、緩衝作用   
グロブリン:免疫機能、血液粘性   
フィブリノゲン:血液凝固機能

12)
空腹時の血糖値

70〜110mg/dl(0.1%)

13)
血漿中のタンパク質量

7.5g/dl

14)
血漿中の無機塩類濃度

0.9%

15)
A凝集原、B凝集原の有無により決定されるもの

ABO式血液型

16)
A凝集原、B凝集原の存在部位

赤血球細胞膜  
A凝集原:A型、AB型  
B凝集原:B型、AB型

17)
α凝集素、β凝集素の存在部位

血清(凝集素=抗体) 
α凝集素:B型血清、O型血清 
β凝集素:A型血清、O型血清

18)
血液凝固機序

一次血栓形成、スチュアート因子の発生         
 ↓    
プロトロンビンをトロンビンに(スチュアート因子、カルシウムイオンによる)
 ↓    
フィブリノーゲンをフィブリンに(トロンビンによる)→ 
 ↓  
二次血栓の形成

19)
線維素溶解をおこすもの

プラスミン
※ヘパリンは抗凝固機能を持つが線維素溶解するものではない

20)
プロトロンビンが生成される臓器と必要なもの

肝臓、ビタミンK

 

循環
1)
刺激伝導系の役割

興奮発生と伝導

2)
刺激伝導系を記せ

洞房結節(右心房上大静脈開口部)
→房室結節(右心房冠状静脈洞開口部)
→ヒス束(房室束)    
→ 右脚・左脚 
→ プルキンエ線維

3)
心筋の基本的性質

①自動性:
洞房結節により興奮が発生する為に、自ら興奮し収縮することができる            
※洞調律:洞房結節が歩調とり(ペースメーカー)となっている時の  心臓の拍動リズム    
②伝導性:心房、心室の固有心筋へ順序よく興奮を伝導する
③興奮性:脱分極→オバーシュート→プラトー→再分極
※興奮時、カルシウムイオンの流入、興奮持続が長い
※洞房結節、房室結節は歩調とり電位を認める    
④収縮性:固有心筋細胞は収縮する性質を持つ
1)興奮収縮連関=興奮に伴い収縮する            
2)全か無かの法則            
3)階段現象:刺激頻度増加により収縮力が強くなる
4)不応期:絶対不応期が長い為(収縮時間と一致)、収縮加重が認められない            
5)スターリングの法則:心臓の拡張度(静脈還流量)によって心収縮力が強くなる

4)
心電図P波、QRS波、ST波、T波、PQ(PR)間隔、R−R間隔が示すもの

P:心房の興奮    
QRS:心室全体に興奮が広がる時期    
ST:心室全体が興奮している時期    
T:心室の興奮の回復(消退)    
PQ:房室間興奮伝導時間    
R−R:1心周期と1心周期の間隔、短縮=心拍数増加、延長=心拍数減少

5)
心室の心周期を等容性弛緩期から記せ

等容性弛緩期→充満期→等容性収縮期→駆出期    
※心房収縮期を加えるならば、充満期の後    
※心室弛緩→心室内圧低下、心室収縮→心室内圧上昇

6)
心周期において、動脈弁が空いている時期と房室弁が空いている時期

動脈弁開口:駆出期  
房室弁開口:充満期   
※第1心音発生:等容性収縮期、第2心音発生:駆出期終期

7)
弾性血管、抵抗血管、交換血管、容量血管を記せ(特徴も)

弾性血管:大動脈、弾性線維豊富、脈波形成   
抵抗血管:細動脈、平滑筋豊富・神経分布蜜、収縮核超能高く、血流量・血圧調節能高い   
交換血管:毛細血管、1層構造な為に物質の透過性が高い   
容量血管:静脈、伸展性に富み、弁も有している為に貯血機能が高い

8)
血流速度が遅い部分、総断面積が大きい部分、血圧が最も低い部分

血流速度:毛細血管  
総断面積:毛細血管  
血圧:大静脈

9)
平均血圧の求め方

拡張期血圧+脈圧/3   
脈圧=収縮期血圧ー拡張期血圧

10)
血圧上昇要因

心拍出量、血液量、血液の粘性、血管の伸張性(弾性)

11)
血液の化学受容器と圧受容器(何を検知しているか)

化学受容器    
 頸動脈体・大動脈体、中枢性化学受容器:血液中の酸素分圧・二酸化炭素分圧を検知   
圧受容器    
 容量受容器(低圧受容器):血液量を検知    
 頸動脈洞・大動脈弓圧受容器(高圧受容器):血圧を検知

12)
循環中枢の存在部位

延髄     
※循環中枢(弧束核、心臓抑制中枢、血管運動中枢)

13)
心、血管機能を亢進させるホルモン(複数)

カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)    
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系、バゾプレッシン

14)
各組織への局所循環のうち、自己血流調節能に優れている循環

脳循環

15)
各組織への局所循環のうち、毛細血管の物質透過性が低い循環

脳循環

 

 
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