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これだけは知っておいて
【第76回:四維(礼・義・簾・恥)が無ければ組織滅びる】

2021/07/01

明治国際医療大学 教授 長尾淳彦

令和3年度は柔道整復師業界のほとんどの組織で役員改選が行われました。
公益社団法人の場合、選挙において理事・監事が決まり会員過半数の信任を得て役員に就任します。

公益社団法人のみならず組織の役員が心すべきことは管子の「四維」であります。

長期政権となると「慢心」「驕り」など自分では気づかない振る舞いが出るものです。決済事で最後の決断をするのが会長職の役目ではあるが権限が集中すると組織内の闊達な議論が阻害され様々な忖度が行われ公平・公正な結果とならないことがあります。

 

新たに役員に就いた人も心に刻んでおくべきものが管子の「四維」であります。

「国に四維あり。一維絶ゆれば則ち傾き、二維絶ゆれば則ち危うく、三維絶ゆれば則ち覆り、四維絶ゆれば則ち滅ぶ」
「何をか四維と謂う。一に曰く礼、二に曰く義、三に曰く簾、四に曰く恥」(管子:牧民篇)

「礼」は秩序を形成する最大の要素です。組織が恙なく維持されるためには「礼」がしっかりしていなければなりません。無礼、非礼とならないように注意すべきです。

柔道整復師の名にある柔道の基本精神は「礼に始まり礼に終わる」といわれるように心に敬意を抱き行動として表すようにしなければなりません。

「義」は何のための組織か?何のために組織があるのか?という道義が明確でなければなりません。人のふみ行う正しい道。これを「義」といいます。

柔道整復で世のために何を行うか?何が出来るか?を常に考えなければなりません。
「簾」は欲が無いということです。贅沢な華美はいけません。心清らかで私利私欲が無いこと。特に金銭や権利の取扱いは潔く清く正しくなければなりません。組織も人も常にシンプルで簡素でなくてはなりません。

「恥」は「己を行うて恥あり」と孔子がいうように「私はまだまだ未熟で恥ずかしい限りです」と自己研鑽と自己反省を常に自分の心の中に持っているということです。

 

節目ごとに「慢心」や「驕り」が無かったかを検証することも大切なことです。
なかなか難しいことですがこれがなければ組織の運営、執行は出来ません。

組織の役員として会並びに会員である柔道整復師が地域からの信頼を更に深めるためにもこの管子の「四維」は心すべきものであります。

 

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