menu

(公社)日本柔道整復師会 社団法人設立60周年記念式典を開催

2014/04/01

平成25年3月24日(日)、公益社団法人日本柔道整復師会 社団法人設立60周年の記念式典・祝賀会が東京ドームホテルにて開催され、日整所属会員の他、国会議員や関係各所から数多くの参加者が列席した。

 

記念式典の前には特別講演として日本赤十字社・大塚義治副社長による「赤十字概観、社会保障雑感」と題した特別講演が行われ、一昨年に起こった東日本大震災時の日本赤十字社の活動、事業概要などが説明された。その他にも厚生労働事務次官だった経験を活かし、現在日本が抱える少子高齢化、公的年金制度、社会保障制度などについて、自身の見解を踏まえた解説がなされた。

 

特別講演に続けて行われた記念式典は(公社)日本柔道整復師会・工藤鉄男副会長による開式の辞で幕を開け、国歌斉唱、会歌斉唱の後、記念式典参加者全員による黙とうで物故者に対し哀悼の意が表された。

 

式辞として、(公社)日本柔道整復師会・萩原正会長は〝日本柔道整復師会が社団法人設立60周年を迎えるにあたり、公私ご多用の中、各界ご来賓のご臨席を賜り、盛大な記念式典を挙行できます事を衷心よりお礼申し上げます。大正2年、数名の有志が本組織の起源となる柔道接骨術公認期成会を発足し、さらに昭和28年に社団法人設立を果たし、以来全国の会員の皆様と柔道整復術の学術研鑽、国民皆保険への協力、地域医療の普及拡大など、志高く努力を続けてきました。日々地域住民に寄り添い、保健衛生に身を挺してきたことで、国民の皆様の支持や信頼を勝ち得ることができたと自負しています。業界の危急存亡を何度も克服し、私達が今晴れやかにこの場に立つことができる礎を築いていただいた先輩諸氏に改めて深甚なる感謝の気持ちを表すと共に、今後も一路邁進する所存です〟と設立以降、数々の苦難を乗り越えてきた先人達の苦労を称えた。また甚大な被害をもたらした東日本大震災を振り返り、現地では被災した会員も自ら救護に立ち、全国からは多くの有志会員がボランティアとして被災地入りしたことを明かし、公益法人として社会奉仕の精神を持って、今以上に国民に信頼される医療の一端を担う決意を語った。加えて、最重要課題としている柔道整復学の構築をはじめ、柔道整復師を世界に発信する国際交流活動、介護予防機能訓練指導員認定柔道整復師講習会の実施、卒後臨床の確立と行政に対する働きかけ、全国少年柔道大会及び講道館形競技大会の実施などの事業についても、熱意と誠意を持って続けていくと述べた。

 

続いて登壇した田村憲久厚生労働大臣からは〝国民の健康増進や柔道整復術に対する進歩・発展、さらには柔道整復師の育成に大変なご尽力をいただき心より感謝申し上げます。昭和28年の設立から、日本の戦後の国民の医療、健康をしっかり守っていただいてきました。今、日本は少子高齢化と言われていますが、そんな中で生涯現役社会を作っていこうと我々厚生労働省も色々な政策を進めています。当然、国民の皆様の医療に対するニーズも多様化してきており、柔道整復師の皆様には本当に多様なニーズにお応えいただいています。少年柔道大会などで子ども達の精神育成にご尽力いただいていることにも改めて感謝申し上げます。今、療養費の改定についてご心配されていることと思いますが、色々なご意見をいただきながら、真面目に施術を行っている先生方がこの施術をしっかりと運用できるような成果を得るべく努力していきたいと思っています〟と祝辞を述べた。

 

前のページ 次のページ
大会勉強会情報

施術の腕を磨こう!
大会・勉強会情報

※大会・勉強会情報を掲載したい方はこちら

編集部からのお知らせ

メニュー