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(公社)日本柔道整復師会 社団法人設立60周年記念式典を開催

2014/04/01

その後厚生労働大臣表彰として柔道整復業務功労表彰状、労災補償行政関係功労表彰状が授与され、さらに会長表彰として多数の会員が表彰を受け、日頃の功績を讃えられた。次に目録として、(公社)日本柔道整復師会から日本赤十字社に対し金200万円が贈呈され、来賓祝辞へと移った。

下村博文文部科学大臣は〝私も何度か柔道整復師の方に整復をしていただきました。本日まで1日も休まずに仕事を続けることができたのは、まさに柔道整復師の皆様のおかげであると感謝申し上げたいと思います。課題は色々あることと思いますが、是非文部科学省としても研修等のフォローをしながら、柔道整復師の方々の仕事環境づくりをバックアップさせていただきたいと考えています。先日、2020年のオリンピック、パラリンピックの事前調査でIOCの評価委員の方々が東京に来た際に、『日本はIOCの憲章に則って、ただのスポーツではなくスポーツを通じて人格の完成、人が人として生きる道を教えている。世界のスポーツの中でもそこまで極めた指導をしているところは日本しかない』という話がありました。まさに柔道整復師会の皆様方はそういう古来の思いの中で、さらにそれを医学的な分野に広げていくことによって今日があるのだろうと思います。この60周年を節目にさらに業界が発展されますよう、そして個々の皆様方のご努力が報われるよう我々も新たな自民党公明党政権で努力精進をすることをお誓い申し上げます〟と受療経験者の立場から柔道整復の意義を認め、安倍政権下で業界に対する支援を行っていく意向を示した。

 

また、自由民主党国会対策委員会・鴨下一郎委員長から〝この60年間できっと様々なご苦労があったと思います。特にこれから若い方々が柔道整復師を目指す中で、国民の皆さんの期待に沿えるようにどう研鑚していくのか、この社団の中の活動にどう参加していくのかといった問題では、役員の皆様あるいは本日ご列席の皆さんそれぞれに大変なご苦労があるだろうとお察しします。高齢化社会に向かう中で、高齢者の皆さんの症状をいかに改善していくか。今日も田村大臣、下村大臣をはじめ多くの国会議員をお招きいただいていますが、我々は皆で力を合わせ、先生方がより一層活動しやすくなるようにしっかりとサポートさせていただきたいと考えています。これから先生方の社会的なニーズ、地域での役割はますます広がり、国民の皆さんの期待も大きくなっていくだろうと思います。皆様のご活躍のために、我々も一助となれるよう活動していきたいと思っています〟と業界改善に対し協力的な姿勢を見せた。

 

社団法人日本医師会・羽生田俊副会長は〝江戸時代に体系化された柔道整復術は古来の武術である柔術の持つ蘇生治療の側面から発生したもので、我が国の伝統医療になっていると言えます。そして貴会は昭和28年に法人格を取得され、設立60周年を迎えられたことは本会としても敬意を表する次第です。貴会が柔道整復学の構築や卒後臨床研修に取り組まれていることと同時に、柔道整復師の皆様が「精力善用」「自他共栄」の精神に努めて社会に貢献され、国家資格を有するものとして誇りと責任をもって施術されていることを国民は必ずや評価していると存じます。しかしこの国民の安心の基盤ともいえる国民皆保険体制は、長年にわたる医療費抑制策やその他の政策により、その安定的な存続は危機に瀕し、また現在TPPの参加によりその行く末はさらに不透明なものとなっています。このような状況にあっても、本会は国民の大切な財産でもある国民皆保険を守り、国民医療が更なる発展を遂げるよう努力を続けていく所存です〟と横倉義武会長の祝辞が代読され、医療の諸問題を解決していくため柔道整復師会と医師会が足並みを揃えるよう呼びかけた。

 

その後、祝電披露として〝国民の健康の増進に多大な貢献をされてきた長年のご功績に敬意を表しますとともに、ご列席の皆様の益々のご健勝をご期待申しあげます〟と安倍晋三内閣総理大臣からの祝電が紹介され、(公社)日本柔道整復師会・松岡保副会長の閉式の辞をもって記念式典は滞りなく閉幕となった。

 

会場を移し政治連盟報告会が行われた後、盛大な祝賀会が催され、列席者たちは華々しい宴席を楽しみながら交流を深めた。

 

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