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2014年度 日本伝統治療(柔道整復術)指導者育成・普及プロジェクト 日本研修閉講式

2014/08/16
研修生活動報告
オユンバートル・ダリルチュルン

オユンバートル・ダリルチュルン初めの1か月間は宮崎県の今村整骨院・奈須接骨院で研修を受けた。今村整骨院では操体法を学び、その効果に驚いた。触診できるようになるまで何度も指導していただき、痛みが生じている箇所がわかるようになった。奈須接骨院では骨折や脱臼の整復・固定の復習を行なった。モンゴルの地方では落馬による鎖骨骨折が多いので、しっかり治せるようにしたい。次の1か月間は栗原整形外科で研修を行なった。ここでは検査の方法を多く学ぶことができた。たくさんの患者さんを診て、自分に足りないものを教えていただく良い機会となった。経過を記録し患者さんとも積極的に話すことができ、症状の変化や患者の訴えを理解することができた。

 

ムンフバタル・ボロルチメグ

ムンフバタル・ボロルチメグ最初の1か月間は今村整骨院で研修させていただいた。様々な怪我や痛みに効果がある操体法を学び、モンゴルでも役立つ技術だと感じ、懸命に練習した。短時間で痛みが取れるケースもあり驚いた。次の研修先であるやわらぎ整骨院には、高齢者のリハビリ施設があり、高齢者が熱心に治療を受ける姿が印象的だった。また痛みの評価・検査法や整復法、固定法を指導していただいた。モンゴル語のテキストで確認しながら行なうことができ、良い復習ができた。佐藤整形外科での研修では、整形外科のドクターの診察法を学ぶことを目的としており、業務中に院長の診察法を観察して休み時間に練習を重ね、それぞれの疾患の特徴を理解することができた。

 

エンフタイワン・トゥブシンバヤル

エンフタイワン・トゥブシンバヤル今回の研修では、富山県のサカイ接骨院、接骨院デイサービス、富山大学大学院柔道整復学講座、東京都の田渕整形外科で2か月間勉強した。サカイ接骨院での研修目的は診断の仕方を学ぶことだった。問診・触診などを教えていただいた。高齢者の機能訓練・運動療法についても多くのことを学び、日本と同様にモンゴルで高齢者が増えると運動療法が重要になると感じた。富山大学では柔道整復術基礎研究を勉強した。臨床試験を見学したり怪我の予防についてディスカッションを行なったりした。田渕整形外科では各関節の診察法や脱臼骨折の固定を教えていただいた。怪我の予防、高齢者の運動療法、診察法について特に学ぶことが出来た研修であった。

 

活動報告後には、独立行政法人国際協力機構JICAと(公社)日本柔道整復師会より受講証明書が授与され、(公社)日本柔道整復師会・萩原正和副会長の閉会の辞をもって終了となった。

表彰式

今回3名の研修生が研修を修了し、モンゴルで多発する骨折・脱臼等の外傷に対し適切な処置を行なえる技術を習得した。さらに帰国後も技術を磨き、柔道整復術を指導・普及させることで医療環境の整備が不十分な地域においても治療を行なうことができるようになるだろう。今後、このような活動がさらに多くの地域を対象として進められることを期待したい。

 

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