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ご高診願い・紹介状の書き方について
【第6回:医師への対診・紹介例⑥】

2019/06/01

柔道整復師から医師へ患者の診察、治療を依頼するために添える手紙は依頼状とも呼ばれている。しかし本来、紹介状というのはある人間を知人に対し紹介する旨とする手紙文であり、こういう患者がいて(ここまでは紹介)こんなところに問題があるので診ていただけないか(ここは依頼)というのなら主体は依頼である。したがって、こうした手紙は依頼状の範疇に属し、正確には診察(診療)依頼状ということになる。
接骨院に来られる患者さん全てが急性、亜急性の外傷性による原因で負傷した人たちばかりではない。内科疾患、循環器の障害などの方も来られる。もちろん柔整療養費適用外であるので治療はできないが「検査依頼」や「紹介」は行える。その時にもちゃんとした文面での依頼であるべきである。

依頼状の目的は依頼者(柔道整復師)が患者に関する情報を伝達し、それを受けた被依頼者(医療機関)に診察という行動をとらせることにある。その内容には診断、治療、管理について医師の意見を求める場合(相談Consultation)と、それらについてその責任を医師に負ってもらう場合(転医Referral)がある。医療過誤の問題、医師の周辺問題も含めて近年、柔道整復師からの画像診断、診察依頼を安易に医療機関では引き受けない傾向にある。
日頃の密接な人間関係を構築するとともに医療人として常識ある文面作成が行えるトレーニングが我々柔道整復師サイドには必要でありそれが求められている。

柔道整復師のための保険請求の手引き:長尾淳彦 著より抜粋

§ ○○整骨院 ○○先生御机下

患者:26歳 女性
病名:腰椎々間板ヘルニア 椎間関節性腰痛症
いつもお世話になっております。1カ月前よりlumbago、大腿外側面痛出現しており通院されておりました。先日MRIで上記認めますが症状は限局的腰痛のみです。
腰椎けん引すすめたところ、貴院での牽引療法を希望されましたので宜しくお願い申し上げます。

ご紹介並びにご指導ありがとうございました。適宜、温熱療法と牽引療法を施行させていただきます。定期的に先生の受診をするように指示いたしました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

§ ○○接骨院 ○○先生

患者:35歳 女性
紹介目的:斜角筋症候群疑い
いつもお世話になりありがとうございます。臨床症状は頸部前斜角筋部で上腕神経叢が圧迫され現れているものと考えます。本日、同部にブロック注射にて症状軽減しておりますが、貴院にて頸部の消炎施術をお願いできれば幸いです。

§ ○○整骨院 ○○院長先生 ご侍史

患者:43歳 女性
農作業従事中に負傷され右肘上外顆炎を生じ、変形性頚椎症の合併の所見があります。局麻剤とステロイドの局注にて痛みとシビレは軽快しております。
物療を要すると考えますので貴院にてお願い申し上げる次第です。

§ ○○整骨物療院 ○○先生 御机下

患者:68歳 女性
いわゆる寝違い症状で来院された患者さんですが、頚椎症の既往が認められ胸椎にも変形性脊椎症性の変化を認めております。貴院での物療と頸椎牽引療法を希望されておりますので宜しくお願いいたします。

§ ○○整骨院 院長先生

患者:23歳 女性
右距骨裂離骨折後疼痛
8月20日単車乗車中に転倒し負傷しています。9月15日にギプスの除去しました。
疼痛が残っていますので、しっかり歩行訓練するよう指示しました。
理学療法をお願いします。

医療機関や医師から信頼をいただければ、今回の例のように患者の紹介や治療指導を頂ける場合があります。そのような良好な関係が構築されるよう、柔道整復の業務範囲や協定(契約)を遵守し、医師の診察が必要な場合を見極めた対応が大切です。他院より紹介を受けた場合には、速やかに礼状や経過報告等が必要なことは言うまでもありません。

患者保護を優先した柔道整復業務を遂行いただくことを切に望みます。

 

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