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患者様インタビュー第4弾:石田 信二氏

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柔整ホットニュースでは、国民の声、患者様の意見が何より大事であるとして、患者様インタビューを掲載していくことにしました。第4弾は、大和市の接骨院に通われている石田信二さんにインタビューさせていただきました。


石田 信二氏(61歳) 仮名

これまで接骨院には何度くらいかかられましたか?

先ずぎっくり腰になったのが最初です。次に手首を折りました。寝違いを起こしました。首筋です。そしてふくらはぎの肉離れ、あと今、足の指の捻挫というか罅というか。20年前くらいからずっと同じ接骨院です。

何が原因で受診されたのでしょうか?

若い頃はなんでもなかったのですが、これが所謂腰痛なんだなっていうのを分かっているような分かっていないような状態でした。やはり仕事をしていれば無理をしてしまいます。未だ平気だろう、未だ平気だろうと。そろそろ医者に行かなければと言っている内に最早にっちもさっちもいかなくなってしまいました。

どんなお仕事をされていたのでしょうか?

接客販売の仕事です。実はつい先日、退職しまして、今まで都内に通勤していたんですが、もっと近くで働きたいなということで、退職しましたが、これから再就職するつもりです。

整形外科への受診を薦められたことは?

勧められたこともあります。先生に紹介していただいて、〝今、こういう状態だから此処に行って、こうしてもらえれば〟ということで、整形外科に行きました。紹介状も書いていただきました。まあ何も知らない所にこういう訳でと行くのも、大変だと思うんですね。線路をひいて頂いたので、それに乗れば、先ずは行けますから。

その整形外科でレントゲンは撮ってもらったのでしょうか?

その時は手首の骨折だったので、レントゲンを撮りました。レントゲンを撮って、後はギブスを巻いて、ギブスを外したらその先生は接骨院に戻してくれるんです。

接骨院に行く前に整形外科に行こうとは思われなかったのでしょうか?

はっきりこうだって言うのでもないんですが、腰をやってしまった時に、腰痛だなというのは分かるじゃないですか。切ったとか熱が出たとかであれば、まあ普通の病院に行きますが、関節系だと接骨院かなという思い込みというか印象がありますし、接骨院に来ることについては全然疑ったりすることもないです。

つまり、接骨院に信頼をおいているという感じでしょうか?

そうです。本当に昔ですけど、学生の頃に野球をやっていまして、成長痛というんですか?僕は右利きで、右投げで上から肘で投げるような感じですけど、今思えば成長痛なんでしょうけど、普通に生活は出来るんだけれど、ボールを投げる時だけ痛くって全然投げられないという時がありました。まあ当時中学生、高校生だから実家の近くの接骨院に行っていました。しかし、結局は短期間で治らなかったので、スポーツの方は続けられなかったんです。周りで柔道をやっている奴なんかは打撲等、どこかを痛めたら其処に行くというのが十代の頃に度々ありました。思い込みだったのかも知れませんが、なんとなく接骨院に行く時にも部活をやっていると、痛いということを言えないんですよ。僕は野球でしたけれども、バレーボールをやっている、陸上をやっている、柔道をやっている、サッカーをやっている、スポーツをやっている学生はいっぱい居ますので、やはりみんな何所かしら怪我ってするんです。膝が痛いっていう奴も居りますし、そういう学生は接骨院に行っていました。という訳で〝何所に行っている?〟〝〇〇〇接骨院に〟〝そっか、じゃ俺も其所に行くわ〟っていう感じですし、またそういう時代でもありました。

接骨院が盛んだった時代でもあるんですよね。

そうかもしれないですね。

接骨院の先生に病院で検査をしてもらうように言われて、その後はどうされましたか?

怪我したのは平成26年の2月8日です。その後、後療で接骨院に3月11日から6月の28日まで後療で接骨院に戻りました。右肩が動かなくて、上がらないし、まあそれは固定をしていれば二次的なものなんでしょうけど、出てきます。そんなに長くはなかったと思うんですけど、外してからなんだかんだで、でも仕事には行きました。

超音波で診てもらったことはありますか?

はい、あります。手首の骨折の時と肉離れで、筋肉の具合やまた今の足首が折れているのかどうかで診てもらいました。やはり腫れが出ているので、そういうところの違い等を診ていただいて説明をしてくれました。〝なるほどな、そうなのか〟と納得できました。

骨折や捻挫等、病名にもよると思いますが、治癒するまでにどの位の期間かかりましたか?

怪我の度合いにもよると思いますが、骨折は一応付いたら終わりじゃないですか。しかし腰痛、腱鞘炎等であれば、別に折れたりはしていないので、治るまでにかかる時間というのは、年単位になると思います。骨折であれば、まあ数か月です。また首筋の寝違いは、実は結構酷くて、それもなんていうのか動けるようにはなって、会社には数日ですけれどもどうにか行けるようになりました。その後のケアみたいなところで、続けて週に1回位通う感じです。そういうことで言えばもう数か月とか、半年です。若くないというのもあるとは思います。結局、首は左側には動きません。また左手はどういう風に動けるかといった関連等については診ていただいています。ただ首もそうなんですが、肩甲骨のほうも診てもらったりしています。つまり、分からなかったところでも、本当だ動けていない。それが動くようになってくるんです。

私の仕事は接客販売なんですが、ただ立っていれば良いというのではなく、品物が来れば運びますし、店舗のレイアウトも変えたりしますし、大きい飾り物等も変えたりしますので、半分は力仕事です。まあ一日通勤時間を入れれば10時間とか立っている訳です。だから足腰とかには、かなりの負担がかかります。今はこういう状態なので、休んでいますから毎日来れますが、そうではない時というのは休みの日、週によっては来れない時もありますし、来れても月に数回です。従って、もう会社に行けば無理なんです。実質仕事をしない訳にはいかないですから、そうすると仕事に行っては戻り、行っては戻りという繰り返しになるので、期間としては長くかかります。ということで、その方のその時の症状次第だろうと思います。

保険組合から保険調査の用紙は届きましたか?

結構送ってきます。何所がどう?って聞いてきます。先ず、場所は何所ですか?と。それは何故ですか?みたいな感じです。だから〝うるせえな〟みたいに思いながら、〝痛いからだよ〟みたいな。もうちょっとちゃんと書きますけれども(笑)。ギックリ腰になりました。足に痺れが出ています、とか。まあそのポンポンポンと箇条書きにして、送り返していました。僕のところには、毎月来るのではなく、不定期に来ているような感じだったと思います。回答の手紙を送っているつもりですけれども、こっちは毎日仕事をしているので、明日書けばいいやと思って、うっかり出すのを忘れたというのもあっただろうとは思います。出さないと、もう1回出してくれとか、未着ですというのが来るのかと思いきや、それも無いといえばないので、何所まで見ているのだろうなと思わなくもないです。ただ確かに来ますし、やはり10数年前から届くようになりました。今も来ます。

患者さんによっては、もう接骨院に行くのはやめようと思われる人も中にはいるとお聞きしますが、それについては如何思われますか?

普通の病院に行っていて何も無いのに何故これが来るのだろうとは思います。またそれに答えることによって、自分は保険組合の組合員ですから、答える義務はあるか無いかと言えば、あるんだと思います。しかし、それは誰が何のためにどういう風に使っているのかということに関しては、全く分からないですし、何のためにやっているのかが分からないので、答えなくて済むのであれば、答えたくないと思います。個人情報ですし、正直言って、何故来るのだろうな?と。つまり、調査なんだから、仕方ない答えるかみたいな感じです。 
やはり同じ症状であっても、治る場合もありますが、直ぐ治るものでもないし、期間は長期にわたったりします。重症の腰痛なんか長いです。股関節にしても、半年平気でも半年したら、また股関節が痛くて立ってられないとかになってくるんです。だから縫ったりする傷であれば、縫ってくっついたらもう治療は必要ではありません。つまり1か0です。そういうケースもあるし、そうじゃないケースもあるので、同じようなことでいちいち聞いてくるというのは邪魔くさいなあって思ったりします。ただそれって僕の場合、何故か半年毎に届いて返答する決まりになっているようですが、これはこういう理由からですというのは、ある程度アナウンス等がしっかりちゃんとあってというのであれば、其処はハッキリするので、こっちも気持ちよく協力出来るのではないかなと思ったりはします。通り一遍な枕詞は書いてあるんですが、長々と書いてある割には何が言いたいのかよく分かりません。

伝えたいエピソード等あれば教えてください。

私の通っている接骨院は、足もそうなんですが、強弱をつけてちゃんと塩梅を診て、具合を診て対処して頂いています。僕の足首の怪我は、土曜日の夜にやったので、ここの接骨院も休みです。それで、もし病院に行くとしたら、救急車を呼んで市民病院とかに行くようになる訳です。でも如何だろう?骨が折れている気はしないし、足首も曲がるという状態でしたので、とりあえず冷やして、日曜日はそれで過ごして、でも我慢できなかったら、仕様がない救急車を呼ぶって思っていましたが、歩けないんだけど、冷やしたらとりあえずは居られるんです。それで、月曜日にここに来ました。僕がその時に思ったのは、これで普通の病院に行ったらレントゲンを撮りましょうとなって、レントゲンを撮ります。でも、傷は無いんです。レントゲンって骨しか映らないですから。折れてる折れてない、どっちにしてももうギブスを巻いて、多分1か月放ったらかしだろうという風に僕は思った訳です。まあそれが正解かも分からないけれども、普通の病院に行ったら最初からもう絶対それだろうと思いました。でもそうされちゃうと、この暑い中でギブスを巻いて一か月って本当に大変なので、行く前に一回先生に診てもらおう。それで〝あーこれもうバッチリいっているよ。これはもうギブスを巻くしかないね、手首でやっていますから〟病院に行けと言うのであればそっちに行こう。ただし、先ずは一回診てもらおうと思いました。まあ結果的には其処まででもなく、最初に湿布を貼って腫れがひくのを待ちます。注意事項も聴きます。固定も強くします、今はもう回復してきているので、弱くなっています。その辺は毎日具合を診ながら、ちゃんと皮膚を診て触診をして、たまにはエコーもかけて、今は中がこうなってきているので、多分こうなるだろう、こうなりましたっていうのを全部診て頂いて、それが出来ているので、やっぱり安心できるんです。

その足首の怪我をした原因というのは?

犬を抱っこして歩いていた時にちょっとつまずいて、そのまま転んでいれば平気だったのかなと思うんですが、犬を抱えていたので、犬をほっぽり出せないと思って、その場で踏ん張った時にメリってなったのが分かりました。ただし、ボキッとなっているのかどうかまでは分からないけれども、ビンって伸びたなって、踵はつけるけれども甲はつけない。踵がつけるんだったら、とりあえずは動けるという。だからもしそれで足が完全につけないし、足首はこれはいってるなあと。すり足じゃないけど、大分動けるようになってきました。

そろそろ痛みが減ってきているので、今はプレートを入れていますけど、まあ来週位には外せるかもしれないなあなんていう話はさせてもらったところです。

接骨院に対する要望や意見がありましたら教えてください。

やはり接骨院さんは、なんていうんでしょうね。コンビニじゃないけれども、とりあえず直ぐに行けるというか、僕らからして〝ちょっと痛いだけなんだけど〟と言っても、直ぐに診てもらえる身近さというか、大病院になればなるほど患者さんも多いし、待ち時間も長いってなります。車で行くにしても、駐車場も大変とか、行くのが段々大げさになってしまうけれども、接骨院さんは大げさでない訳ではないけど、先ずちょっと一回診てもらうというので、その先どうするかという相談も出来ますし、そういった理由というか根拠でもって居ていただきたいと思っています。まあ、その時の症状によるとは思いますが、大怪我ではないけれども、外から見ても腕が反対方向に曲がっているとかいうのであれば、やらなきゃいけないことって1つです。自分でもなんとなく分かりますよ。骨もそうなんだけど他にも何かあるだろうなって思うと、総合的になってくるので、じゃ病院にってなると思うんですけど、ちょっと何かをしていたらグネって、なんとなく痛い。我慢できそうなんだけど、やはりちょっと痛いなぁ、これどうしたもんかなぁ、数日で治らないかなっていうケースとでは、全然違ってきます。ということで、僕らが昔子どもの頃からそうやって診てもらっていたので、僕らの方から、まあ選べるというか、どうしようかなって考える先の選択肢にあって欲しいと思っています。

日本の医療の現状については?

やはり高度先進医療というんですか。癌治療とかでも対象になる金額が上がりましたけれども、あれはちょっと勘弁して欲しいなって思います。どんな治療でも保険の中でっていうのは難しいでしょうけど、それなりにいろいろお金を払ってきているので、日本は国民皆保険ですから、保険適用される幅というのは広くあって欲しいと思います。割合を変えてでも高度先進医療こそ、対象になるものを狭めないで欲しいなと願っています。

接骨院の施術者は柔道整復師という国家資格を持っていることをご存じですか?

はい。知っています。友達が柔道で身を立てるといって目指していましたので。

その人が今どうしているかはしりませんが、やはり昔のヤツでは柔道整復師をやるって言っていた人はおりました。

もともと江戸時代に柔術があり、そこでケガをした人を治したことから始まったこの技術ですが、いろいろと東洋医学が戦後冷遇されて、危うくなくなるところだったのですが、なんとか皆保険制度になり、そこに療養費委任払いという形で残ったこの業界ですが、いま、昔の接骨院と少しずつ変わってきましたが、そこらをどう思いますか

よくぞ残ってくれたと思います。中身のところまではなんとも言えないところではあるんですけれども・・・。その時の自分の症状でどういう病院に行くかというのは、やはり患者のほうで選びたいなって、僕は思っておりますので接骨院が残っていてくれないと困ります。

接骨院・整骨院は、なくてはならない存在だと思われますか? またそれはどうしてでしょうか?

間違いないです。やはり、接骨院には安心があるからです。頼ることが出来る。先ずは○○先生の所に行っておけば、って。先ず本当に一番最初の安全弁って言うのか。もし外れたとしても、必ず紹介してくださいます。ですから逆に言うと、どの接骨院さんでもそういう柔軟さというのは持っていて頂きたい。持っていただけると、患者というか、怪我人もより安心できるのではないかと思っています。

いま制度上の問題で、医療もそうですが、介護も抑制政策を取られており、そのためにやむなく廃業してしまう医療機関も接骨院に限らず、増えてきています。それに対してどう思われますか?

需要と供給みたいなところに置き換えると、バランスということにはなるのかなとは思うんですけど、どうにか上手いことバランスとることは出来ないものですかね(笑)。まあ、人口に対しても件数というのか、それを超えるのか、下回るのか。下回るとやはり大変ですし、上回り過ぎてもそれはまたそれで困るでしょうし、本当に一概に一言では言えませんが、それこそハイパーとか、清川村のほうに行ったら、全然医者が居ないというのも、それも困りますし、とはいえ元々のインフラ、車持っていなければ通院できません。たとえ車でも離れすぎていない距離にあって欲しい。本当の意味での適正数というか、難しいとは思いますけれども。とはいえ、管理する側というか、お金を出す側であれば、それが自分たちの生命線になってくると思います。やはり社会、インフラというところを考えると、何処かで線を引いて維持していけるように取り組んでいただきたいなと思っています。

いまは高齢社会なので、かなり高齢の方がお仕事をされています。その中で肉体労働もされていて、事故や怪我なども多いと聞いています。しかし労災にあたらないとされる場合もあるようですが、ご存知でしょうか?

ブラックですね。あり得ないと思いますよ。

接骨院にいかないように誘導する健康保険組合もあるようですが、この点をいかがお考えでしょうか?

医療として認められている医療というところで、接骨院というのがある以上は、其処に行けないというのはおかしな話だと思います。それもあり得ないですね。何故そうなのか?自分の症状を慮って安心が得られるものをチョイス出来ないというのは、とてもおかしな話だと思います。

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