患者様インタビュー第5弾:オオシロ ジャケリネ氏
柔整ホットニュースでは、国民の声、患者様の意見が何より大事であるとして、患者様インタビューを掲載していくことにしました。第5弾は、神奈川圏央地区の接骨院に通われているペルー人のジャケリネさんにインタビューさせていただきました。

オオシロ ジャケリネさん(25歳)
―お仕事はされているんですか?
今、お仕事はしていないです。介護の初任者研修を受けています。分からないことは多分いっぱいあると思うんです。でも、これからは自分のためにも家族のためにもお仕事頑張ります(笑)。
―どうして接骨院に通うようになったのですか?また、その時は何が原因で受診されたのでしょうか?
私はここに初めて来ましたが、その前は他の病院に行っていたんですけど、でもその病院は何もしてくれなかったから、一つも良くならなかったんです。それで、友達からこの接骨院が良いよって勧められました。
―この接骨院に来た時の印象は如何でしたか?
最初に、友達から〝この先生はスペイン語を話せないよ〟と言われていたんですけど、全く違っていました。例えば、他の病院等では外国の人が病院に行く場合には、日本語を話せない時もあって、通訳して頂く場合もどうやって話せば良いのか分かりません。だから私もここに来た時には、話す前に私が分からない時に先生がゆっくり教えてくれるんです。いっぱい教えてくれるんです。そこも有難うという気持ちでいっぱいです。
―何時からこの接骨院に通われるようになったのですか?
1年位前からです。家の近くに病院とかはあるんですけど、でもその病院では、〝レントゲンとか何もしなくても大丈夫治ります〟って言われました。それなのに手首にヒビとかあって、炎症もありました。
―ここではどういう治療をしてもらっているのでしょうか?
私は週に1回だけ来ているんですけど、手首の矯正をしていただいて、電気治療もして頂いて、レーザーをかけてもらって、その後にペイントルテープというテーピングをして頂いています。他の病院だと湿布だけもらって、一か月使っていてくださいと言われましたが、でも手は治らなかったんです。何ていうのか、その湿布だけをもらっている間に、どんどん痛みが増えたんです。その時は仕事をしていたので、とても困りました。
―もう治られたのですか?
1週間に一回しか通えないというのもありますが、厚木に住んでいるので遠いし、また上大岡まで勉強しに週に何回も行っています。日本語の勉強もしているので、ここにあまり通えない。手首の怪我をした時は、仕事をしながらだったので、痛みがとれにくかった。今は少しずつ痛みはひいています。転んだとかそういうのは無いんですけど、また膝も痛くなって、多分以前、仕事をしている時に結構重い物を運んだりしていましたから。
本当は、先生がいろいろ教えてくれるので、私は感謝しています。分からない時にも分かるまで教えてくれるんです。また分からない時にも紙等もらって〝先生、これはどういう意味ですか?〟と、先生は時間をとってくれて〝其処はこういうことだよ〟と言って、ちゃんと手伝ってくれます。それも本当に有難うございます。この接骨院に来た時には、そういう親切がまあ凄いって思うんですけど、他の病院とかはそんなに良くないです。
―今、日本は人口減少もあって外国人労働者に来ていただかないともう持たなくなっていますから、この先生のようにスペイン語を話して患者さんの手助けが出来るというのは凄いことだと思います。
そう、私も凄いと思います。本当は海外の人が結構日本に来ているんですけど、喋れない人はいっぱいいると思います。それで困っている時には〝あ、どうしよう?どうしよう?〟って考えると思うけど、でもこの接骨院の先生は怪我をしっかり診て治してくれる上に、スペイン語を凄く話せる。そこは、外国から来た人間としてとても助かりますし、尊敬しています。
―整形外科でレントゲンを撮ってもらったことはありますか?
以前は、レントゲンを撮りました。でもその時は〝大丈夫です、何も無いから〟と。でも、その病院では、詳しくは教えてくれなかったんです。
―超音波で診てもらったことはありますか?
はい、あります。説明を受けました。自分でも分からなかった。えっ何これって思った。いっぱい質問しました(笑)。
―1週間に1回しか来れていないから未だ治癒していないのでしょうか?
ある程度は良くなって、日常生活で支障がなくなって、痛みもなくなれば治癒したと言えるのかもしれませんが、まだ治療はしていただいています。
―1年くらい此処に通われているということですが、保険組合から保険調査の用紙は届きましたか?
前は社会保険でしたが、今は国民健康保険です。未だ一回も見たことありません。会社を辞める頃に怪我をしましたけど、一回も来ていないと思います。
―未だ届いたことが無いそうですが、もし調査用紙が届くようになったらどうしますか?
来るようになったら?日本語は話せますけど、未だ書くことは難しい。見たことがありません。先生は優しいから聞きに来ます。
―皆さんが接骨院に来られなくなるような保険組合のやり方って如何思いますか?
あまり治療をしてくれない整形外科よりも寧ろこういう接骨院に来たいです。友達とかみんなに言われるんですけど、此処は効くよって言われました。
―この接骨院に通うようになって何か面白かったエピソード等ございましたら教えてください。
先生がスペイン語の本とか、日本語の本を貸してくれるんですけど、私も有難うございますって感謝しています。また、いろいろ分からない時にもこういうことがあるよ、こういったこともあるよって、丁寧に教えてくれます。他の所ではあり得ない。他の所だと、〝あ~分かった〟って、もうさよならみたいな感じでそんなに説明してくれない。病院とかは話も聞かないので、私も、〝もう良いわって他の所へ行くから〟ってなります。
―その他、接骨院に対する要望や日本の医療の現状について意見がありましたら教えてください。
私が思うのは、こういう接骨院みたいな所はあったほうが良いと思います。まあ外国人に対して、他の所はあまり話も聞かないんです。喋り方もあるとは思いますけれども。
―接骨院の施術者は柔道整復師という国家資格を持っていることをご存じですか?
はい、知っています。この前、教えてもらいました。ペルーにも田舎のほうにこういう仕事をやっている所があります。ペルーではウエソという人達がやっています。でも遠い。というのも辺鄙な所に行くと未だ医療が発達していないからです。ただ整復は出来るけれども固定はしないと聞いています。私は聞いただけですが、柔道整復師がやっている仕事は、ペルーのそのウエソと似ているなって思ったんです。そしてウエソというのは、カイロプラクティックみたいです。またペルーでは、ライセンスが必要です。
―あなたにとって接骨院・整骨院は、なくてはならない存在だと思われますか? またそれはどうしてでしょうか?
私が思うのは、接骨院はなくてはならない所です。私にとって、接骨院のほうが大事だと思います。病院とかでは答えが得られないからです。
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