患者様インタビュー第6弾:永瀬 由紀氏
柔整ホットニュースでは、国民の声、患者様の意見が何より大事であるとして、患者様インタビューを掲載していくことにしました。第6弾は、神奈川圏央地区の接骨院に通われている永瀬由紀(仮名)さんにインタビューさせていただきました。

永瀬 由紀 氏(57歳)
―これまで接骨院には何度くらいかかられましたか?
10回以上?かな、家族で通っています。いま息子は28歳ですが、これまでいろいろな怪我で通いました。
最近は、スノボーやスキー、登山、カヌーとかもやっています。交通事故で一番長く通いました。スキーで脳震盪を起こして意識をなくしたけれども、治りました。あの時は足とか手も怪我をして、全部外傷です。
私自身は、やはりスノーボードで怪我をしました。交通事故もあります。また犬の散歩で、よそ見をしていて、道路の穴にはまって足を捻挫しました(笑)。そういったことが多いです。主人もやはり躓いて捻挫をしたり、スポーツをやっていて肉離れっぽくなったこともありました。ということで、いろいろあります。
最初にこの接骨院に来たのは、知り合いの人に〝この接骨院はいいよ〟って言われてきたと思います。
―スポーツ以外でもいろいろな原因でかかられたようですね!
私がこの接骨院に初めて来たときは、金魚の水槽の水を替えようとして、ギックリ腰になった時です。未だ若かったので、大きい水槽の水を替えようとして、グギッて腰が動かなくなりました。未だ30代でした。それでここに来たのが私は初めてだと思います。
最初は息子がサッカーで怪我をしてこの接骨院に来たと思います。息子が小さい時からです。息子はいろんなスポーツをやっていました。海と山のスポーツ、またサイクリングもやっていました。丹沢まで行ったり、箱根まで行くなどしていました。
もうここに通うようになってからは20年位になると思います。
―何故、接骨院に行かれたのか、その理由を教えてください。
整形外科だと湿布を頂くだけなので、根本的に治せていません。〝こういう所に行ったら良いよ〟と言われてきたところ、確かに良く治ります。用が無ければ来ません。
―超音波で診てもらったことはありますか?
超音波を撮ったことがあります。その画像を見ながら詳しく説明してくれました。今はもう3Dですよね?
―怪我によっても違うと思いますが、治癒するまでにどの位の期間かかりましたか?
基本的に治るまでは、行ける時にしっかり毎日のように通います。よく雨が降ると痛むとか言いますけれども、ちゃんと治すとそういうことは全く無いです。結局、ちゃんと治っていないと、後でそういうことが起こり得る可能性もあると思います。
整形外科では交通事故等も、腰を引っ張ったりする等、牽引するくらいで終わってしまいますが、ここに来ると根本的に治していただけます。私は交通事故で後ろから追突されたことがあります。もう5年以上経つんですが、何も後遺症は無いです。でも保険会社から結構文句は言われました。
―保険組合から保険調査の用紙は届きましたか?
よく分かりません。夫が定年後の再就職をしていますが前の会社の時にはそのようなものは届いていなかったと思います。健康保険組合とか共済組合によっても違うのでしょうし、殆どやらないところもあるみたいに聞いています。息子は、以前は学生でしたから、親の保険でした。やはり、就職すれば就職先の保険組合から来るんだと思います。前にも1回来たような気がしますが、ハッキリ覚えておりません。
―今後それについては、どのように対処されますか?
返事はします。一応、かかった接骨院で内容を確認してからです。
―そういった調査用紙が届くことについて、どのような意見や感想をお持ちでしょうか?
まあ医療費の軽減というか、チェックする面では良いかなと思います。
―頻繫に届くことで、患者さん達は接骨院に行くのは悪いことなのかなと思って、通うのをやめられる人もいるようですが、それについては如何思われますか?
私の父と母は他県でしたけど、国民健康保険から医療費の報告等が届いておりました。私はそんなような感覚です。
つまり、届くことに関しては、別に悪くはないと思っています。不法行為をする人がいなくなるという面では有効かなと思います。私は、スキー場でスノーボードで手をついて、確か親指を痛めた時にもこの接骨院に通った訳です。それを調査して、これはスキー場でやったから、スキー場の管理者の責任だとか言おうと思えばいえるかもしれないけれども、ややこしくて私には分かりません。
マッサージだけをやっている接骨院等には調査はいかないのでしょうか?マッサージと書かずに怪我の治療を行っているとして保険請求をしているので、ますます調査票が届くことになっていると聞いたことがあります。
―伝えたいエピソード等ございましたら教えてください。
特に面白いことなどは、思い当たりません。主人は肉離れで来ていました。家が近いので、この接骨院に来ると、犬の散歩での知り合いの人がいらっしゃって、気が休まります。
―その他、接骨院に対する要望や日本の医療の現状について意見がありましたら教えてください。
整形外科は湿布を出すだけの所であるのであれば、湿布を出されて貼ったとしても治りません。つまり、湿布はあんまり必要ないんです。やはり治すのであれば、接骨院で湿布ではなく、テープを貼ってもらったほうがよっぽど治ります。結局、その後の人生のQOLが全然違ってきます。もし接骨院を排除しようとしているのであれば、結局、怪我をしたその後、健康的に過ごすにはどうしたら良いかということなんですが、接骨院を体験していない人には理解できないことなんです。特に病院で湿布とか牽引で全然治らなくてイライラすると思うんですけど、キチンとした接骨院に来ると、元通りになって、その後の生活で困ったことが無くなるんです。いつまでもずっと痛いんだよねーっということが無い。
結局、接骨院を知らないから最後まで治していないということです。だから交通事故にあっても、保険会社によっては整形外科で診ていただいてから、〝もう一人のお友達は通われていますよ、通わなくて大丈夫ですか~〟って言われたことがありました。ずっと昔のことです。たまたまかもしれません。整形外科に行って放ってあったので、〝あ、なるほど交通事故でもそういう所に行って良いんだ〟っていうことをそれで気が付いて、この接骨院に来た訳です。ずっと痛いままでしたから、〝なるほどな〟と通って、しっかり治療しましたから、後遺症とかは全くありません。やはりキチンと接骨院に行ったほうが、その後はとても良い。また、しっかり治るまでというと、かなり時間がかかるんですよね。〝未だ治らない?〟って先生に聞いて、〝もうちょっとかな~〟って言われると、確かに保険会社を圧迫するかもしれませんが、但しあっち痛い、こっち痛いがその後は無いので、結果的には働いている世代とかには良いのかなと思います。神奈川は未病対策といって酷くなって病院に行くより、酷くならないようにその前にちゃんと根っこのほうから治せるんだったら治してしまいましょう。病気になる前になんとかしろよという話です。それは良いことだと思うので、じゃどっちがお金かかるの?って、それは痛くなってから病院に行って、やれ手術だ、やれ薬じゃ治らないからといって、あちこち病院に行って、MRIかけてCT撮って、レントゲンかけて、それを何回も繰り返す。本当は、とんでもなく医療費がかかると思います。
―接骨院の施術者は柔道整復師という国家資格を持っていることをご存じですか?
知っています。院内に書いてありました。
―もともと江戸時代に柔術があり、そこでケガをした人を治したことから始まったこの技術ですが、いろいろと東洋医学が戦後冷遇されて、危うくなくなるところだったのです。なんとか皆保険制度になり、そこに療養費委任払いという形で残ったこの業界ですが、いま、昔の接骨院と少しずつ変わってきましたが、そういったことをどう思われますか?
昔の接骨院はなんというのか、調合した湿布薬を塗ったものを貼っていましたよね。実家の父が接骨院に通っていて、茶色い湿布を貼っていました。そういえば、怪我をするとそんな湿布を貼られた記憶があります。不思議なものを貼られて、でも普通に治っていました。染みないように油紙を貼って、お休みの日が入るとビニール袋に入れて持って帰って、自分でやっていました。骨折した時にそれで治っていたような記憶があります。昔、もう50年前の小さい時の話ですけれども、今の湿布よりも効いたような気がします。
今は、あまりにもマッサージ屋さんがいっぱい出来ていますが、逆に悪化してしまうということがネットによく出ていますね。
―永瀬さんにとって接骨院・整骨院はなくてはならない存在だと思われますか?またそれはどうしてでしょうか?
なくてはならない存在だと思っています。怪我をしてもキチンとその後に、健康的に過ごすために必要です。今は、画面を見ながら入力している医師が殆どです。また今後は、AIでその人の症状はAかBか、これは〇〇だ等、検査結果もAIが答えを出すようになると言われておりますが、そんな風になると益々「手当て」とかけ離れた医療になっていくのだろうと危惧しています。
―いま制度上の問題で、医療もそうですが、介護も抑制政策を取られており、そのためにやむなく廃業してしまう医療機関も接骨院に限らず、増えてきています。それに対してどう思われますか?
どうなんだろう。日本人は病院に行き過ぎだなぁっていう感じもありますし、今はご年配の方が多いので、「お年寄りに優しい社会に」ってなっていますけれども、去年ヨーロッパに旅行に行って感じたことですが、日本のバスでは、〝止まってからお立ちください〟とかアナウンスがあったりします。でも海外でバスに乗ったりすると、降りる前にブーって鳴らすのは日本と一緒ですが、真ん中の降り口に、杖を持っているお年寄りの方が、真ん中にしがみつきながら居て、停まったと同時に〝チャオ〟とか言ってイタリアの高齢のご婦人は降りていく。優しさというのが何かちょっと違う。みんな普通に必死に動くので逆に健康を保てているような(笑)。アレッ日本と逆を行っているなぁということを結構いろんな国で感じました。日本は、ある意味甘やかしすぎているのかなと思うような?みんな結構自立して生活しているなあっていう感じの人が多い。観光地に行くと大体カードとか使えるんですが、意外とバスは、現金払いなので、どうみても70代か80代のお年寄りが〝ちょっと現金が無いからカードで出来ないだろうか?〟って言うと、〝ATMで下ろして次のバスに乗れ〟みたいなことを言われていましたし、見ていて結構お年寄りに対しても厳しかった。イヤ日本ではありえないなっていう感じで、だからある意味逆に新鮮だったというか。日本は随分甘やかされていると思うような衝撃的なことが結構あって、ヨーロッパのほうが元気に過ごせるのかなあなんて思ったり、日本は優しいっていうけど、でも逆に言うと、だからやらなくなってしまう。昔の年配の人は、家の外に座っていたりしても何かしら文句言ってちゃんと見張っていてくれたけど、今はそういうことはなくなってしまったから、昔の風景が残っていた感じが強くしました。
話がずれましたが、やはり日本の社会の在り方が少しおかしくなっているように感じます。
―いまの日本の医療システムについてご不満な点、不明な点などがありますか?
日本の医療は最高って言われています。ちょっと気になって調べたところ、イタリアでは病院に行くのも順番を待ったりするけれども、一度癌とか診断されると無料になるとありましたので、そうであるならばそっちの方が良いなーって思いました。普段はそんなに安くなくても一つ大きな病気になると無料になったりするみたいなので、そういうほうがメリハリついていて良いなぁって(笑)。
他には、お医者さんのお給料を外科の先生とか、もっともらえるようにメリハリをつけるべきだとは思います。皮膚科で凄い薬の処方箋を出すお医者さんは、細かくどんな状態の人を診たのかということを、しっかり調べて医療費を支払わなくすべきだと思っています。いま子どもの医療費は無料なので、あっちこっち同じ症状でもっと良くなるかもとして、ドクターショッピングをする人が意外と多いし、歯医者さんも2か月おきに定期的に検査をしています。何か無料に群がる人やそれをうまく利用するお医者さんがいっぱい居るんだなと思います。
地元近くの駅前にある皮膚科に初めて行ったら、高校生とか中学生をターゲットに、ニキビの治療とかで、えっこれって美容の範囲であるのに、無料で出来ますって誘っている文書が貼ってあります。結構脱毛とかなどといったものも保険外でおこなっていらっしゃるようですが、中には18歳までは無料ですよーっと誘っているような紛らわしい院内の広告のようなものがあったような感じでした。つまり、院内広告も書きようなのかな? と。そして皮膚科って、儲けているんだな~とか思っとおもっていたら、他の壁には“大人のシミ、〇〇の薬を飲むとシミが薄くなるのを保険で出来ます”って書いてありました(笑)。1時間位待つ病院だったから、わーこれも保険?これも?って見ながら、おかしいだろうと思い、・・・こういうのをガサ入れした方が良いと思いながら見ていました(笑)。
お医者さんの中には何科の薬でも出しますって、何気に言っているお医者さんもいるとの話もききますし、そういうやたらと処方箋を出すお医者さんを調べたりすれば無駄は省けるのかなと思います。
マイナンバーになれば、あちこちの病院にかかって薬を山ほどもらうというようなことは無くなるということですし、重診出来ないようにはなるのでしょうが、以前は医療機関にゆくのは、フリーアクセスだったから何処に行っても良かった。ただ、やっぱり命を救ってくれるお医者さんにはしっかりとお金を支払ってくださいよとお願いしたいです。
「チョクビ(直美)」という先生、研修が終わったら直接美容外科に行く医者が増えているそうですが、でも美容外科に行っても修業を積んでいないのに、手術するといっても、結局決まったものしか出来ないですよね。
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