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☆古今東西 柔整のキーパーソンたち No.4-1『我が国の医療療養の抜本的な改革を目指しています!』

トピック

―酒田先生のこれまでのお考えに対して、浜西教授は対談した際にどのようなお考えを示されましたか?

浜西教授と対談した感想

さて、浜西教授と対談した時の話に戻り、その時に感じた感想を述べておきます。

私が対談にあたり意図したことの1つ目については、いろいろ説明させていただいた結果、浜西教授は最終的に賛意を示してくださいました。診立てにあたっては医師の真似事をしようというような意識は私には全くないこと、画像を拝見する際も患者さんには自分が医師ではないことを明確に伝えており、関係法規に則って業務を行う中でただ真摯に患者さんに向き合ってきたこと、そして業務範囲内の患者さんに対しては責任をもって施術をし、業務範囲外疾患の疑いのある患者さんはこれも責任をもって適切な専門医に紹介してきたこと、そしてそこには命にかかわるような重大疾患もたくさん含まれていたことを、よくご理解くださいました。

しかし「それはあくまでも酒田さん個人の能力であって、それをもって毎年数千人も輩出されている柔整師がすべてそうだとは言えない」とおっしゃいました。そこで私は、自分が行った症例勉強会で脳梗塞患者さんの症例を解説した後、それを聴講した中の3名の柔整師が、その後それぞれ1人ずつ脳梗塞患者さんを発見して専門医に紹介し命を救ったことをお伝えしました。そして「毎年何千人輩出されようとも、教育いかんで能力のある柔整師を育てていくことは可能だと考えています」とお伝えしました。浜西教授はそれにも同意してくださいました。「確かに教育によっては世の中に役立つ柔整師を養成していくことは出来るでしょう。応援しています。」と言ってくださいました。

そして最後には、これは紙面には載りませんでしたが、「酒田さんは学校を作るべきだ」とおっしゃいました。「その時は私の名前を使ってくれてもいい」ともおっしゃってくださいました。

私には学校運営なんて元々そんな器はありませんし、対談の2カ月後には東日本大震災が発生したため、私は5日後から被災地入りして、その後は毎週4日間横浜で仕事をして3日間は宮城県で泥かきその他の支援活動を行うという生活にそのまま突入し、2年間にわたって横浜から宮城県東松島市まで合計100回支援活動に行きましたから、浜西教授にはそれきり連絡することができなくなったまま今に至ってしまいました。

しかしあの時の浜西教授の言葉は本当に嬉しかったですし、私にとって大変大きな励みになりました。

対談にあたって私が意図したことの2つ目、すなわち私が浜西教授と特にお話をしたかった「医療療養の在るべき理想の姿の実現に向けた取り組み」というテーマについては、大変残念なことに対談の場では掘り下げて話し合うことは叶いませんでした。

しかしこの「日本の医療療養の在るべき理想の姿の実現」については、私は決して諦めるつもりはありません。私の中には30年間の経験を通して蓄積してきた思いと、そしてそれを踏まえて熟考し立案してきた具体的な改革案もあります。

それらの改革案を含めた具体的内容については、次回のインタビューで詳しくお答えしたいと思います。

今回の結び

さて、今回は「診察や診立て」の側面から、現在の医療療養の実態について、かなり厳しいトーンでお話をさせていただきました。

しかし私は、「私たち柔整師には素晴らしい可能性が確実にある」と考えています。
課題が山積みである中だからこそ、柔整師が今現在持っているポテンシャルを存分に生かし発展させていくことで、医療療養に対し非常に大きな貢献が出来るに違いないと考えています。

次回はトーンをガラッと変えて、そういった希望の持てる内容を中心に、具体的根拠に基づいて、またお話をしていきたいと思っています。

―今回は、酒田先生が危機感を強くお持ちの諸問題について、「診察や診立て」の側面からお話を伺いました。次回は「治療や施術」の側面からお話をお伺いしたいと思います。またそれらを踏まえた上で「柔整師の持つ素晴らしい可能性」について大いに語っていただきます。さらに、酒田先生が連携されてきた専門医の先生方のお言葉なども交えながら、「今の医療療養をより良くしていくための実効性のある手立てや仕組み」についても、掘り下げて詳しくお伺いしていきます。また、AIの発展が医療療養にもたらす影響についてのお考えや、柔整業界への様々な厳しい圧力に対してのお考え、そして柔整業界をどうしたら再び発展させていくことが出来るかということについても、具体的なお考えをお伺いしていく予定です。よろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします。ありがとうございました。また楽しみにしています。

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