これだけは知っておいての記事一覧
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これだけは知っておいて【第79回:日本柔道整復接骨医学会 各種認定 専門柔道整復師制度の概要(案)について】
明治国際医療大学 教授長尾淳彦 我々は柔道整復師が世の中の為に役立っているのか?を常に問わなければならない。 柔道整復師業界唯一の学術団体が階層化的認定を行う意味は「国民が命を預けるに足りる信用出来る柔道整復師像の構築です。各種 認定柔道整復師の制度を創り、常に患者や利用者のために学と術の研鑽が出来る環境つくり」が目的である。柔道整復師という職種に定められた対象病態や業の内容から逸脱しないで階層化 […]
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これだけは知っておいて【第78回:柔道整復師が行う骨折・不全骨折・脱臼の治療における考え方】
明治国際医療大学 教授長尾淳彦 前回は将来的に骨折・不全骨折・脱臼治療、そして、超音波観察装置の取扱いについては、学会が「認定制度」にする計画があることをお話しました。 骨折・不全骨折・脱臼治療についてはレ線など画像診断検査がリアルに出来ない柔道整復師が保存的治療か手術による治療かの判断・選択は非常に難しい。 保存か手術かの判断・選択を行うには、鑑別法の幅広い知識と検査法の正確さや超音波観察装置で […]
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これだけは知っておいて【第77回:学会が認定する「骨折施術柔道整復師(仮称)」「脱臼施術柔道整復師(仮称)」「超音波観察装置取扱柔道整復師(仮称)」について】
明治国際医療大学 教授公益社団法人日本柔道整復師会 理事一般社団法人日本柔道整復接骨医学会 理事長尾淳彦 学術団体である学会の「認定〇〇」という称号は、各種学会が定めた認定取得のカリキュラム等に基づいて研鑽に努め、治療・研究実績や学術的活動による認定審査に合格した者を指します。 医療職種の資格の上に更なる最新の知識と技術が積まれて定められたカリキュラム等を受け審査を経て「認 […]
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これだけは知っておいて【第76回:四維(礼・義・簾・恥)が無ければ組織滅びる】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 令和3年度は柔道整復師業界のほとんどの組織で役員改選が行われました。公益社団法人の場合、選挙において理事・監事が決まり会員過半数の信任を得て役員に就任します。 公益社団法人のみならず組織の役員が心すべきことは管子の「四維」であります。 長期政権となると「慢心」「驕り」など自分では気づかない振る舞いが出るものです。決済事で最後の決断をするのが会長職の役目ではあるが権 […]
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これだけは知っておいて【第75回:ICTなど知らない.わからないでは済まされない柔道整復師業界】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 PC、スマホ、iPadなどの一般的なインターネット環境はコロナ禍以前より普及してきたが最近はテレワークやキャッシュレス化などスマート社会の推進によりすごい勢いで形になってきている。特にスマホは24時間どこにでも持ち歩ける情報端末となりました。 病院、医院、歯科医院、薬局など医療分野では予約や処方も遠隔的に出来るようになってさらにその利便性と確実性が確保されてきてい […]
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これだけは知っておいて【第74回:柔道整復師の診れる「痛み」 <そのII>】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 現在、施術側である柔道整復師と料金の支払い側である保険者には、文言の問題として「急性」「慢性」と「急性期」「慢性期」または「急性痛」「慢性痛」の見識の相違があります。平成30年5月24日までは「療養費の支給対象となる負傷は、急性又は亜急性の外傷性の骨折、脱臼及び捻挫であり、内科的原因による疾患は含まれないこと」とあり「亜急性」という文言も共通の認識ではありませんで […]
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これだけは知っておいて【第73回:柔道整復師の診れる「痛み」 <そのⅠ>】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 接骨院に来院される患者さんのほとんどが「痛み」を持っておいでになる。「予診票」や「問診票」の質問欄には「どこが痛いですか?」とほとんどの接骨院が一番に記載されています。例えば、痛い部位が「肩」と記載されていれば、初検における問診時に「肩のどのあたりが痛いですか?」「いつから痛いですか?」「どのようなことで痛くなりましたか?」と柔道整復師が患者さんに問うことが通常で […]
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これだけは知っておいて【第72回:第29回日本柔道整復接骨医学会学術大会オンラインで開催】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 第29回日本柔道整復接骨医学会学術大会が1月30,31日にWebで開催された。大会テーマは「臨床と学術の融合 ~Foot&Ankle ver.~」。 例年11月に行われている日本柔道整復接骨医学会学術大会であったが、コロナ禍で感染防止対策の観点から中止という選択肢もあったが、オンラインによる開催となった。 急な変更であり、かつ初めてのオ […]
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これだけは知っておいて【第71回:「補助金」「助成金」「協力金」「支援金」「給付金」とその処理】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 新型コロナウイルス感染症により、国や都道府県や市町村から「〇〇補助金」「〇〇助成金」「〇〇協力金」「〇〇支援金」「〇〇給付金」と称しての支援がありましたがそれぞれがどのようなお金かを知っておく必要があります。そして、正しい会計処理をしなければなりません。 補助金 「補助金」は国や自治体などの公的なところから支給されるもので原則、返済義務はありません。その補助金制度 […]
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これだけは知っておいて 【第70回:柔道整復師と骨折・脱臼の整復固定と超音波観察装置】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 柔道整復師の業としての神髄は、非観血的に骨折・脱臼の整復固定が出来るということです。 今から100年前の1920年柔道整復術が公認されたのは、「柔道整復師は骨折・脱臼の整復固定治療が出来る」「柔道整復師はきちんと治す」「柔道整復師は不正をしない」という柔道整復師という職業に対しての国民の信用と信頼があったからです。時代の変化に対応し、柔道整復師としての原点回帰をす […]
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これだけは知っておいて 【第69回:「ウィズコロナ」の接骨院経営 そのⅢ】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 新型コロナウイルス感染症が未知の感染症で世界中に感染拡大して、早10か月が経とうとしている。 その間、柔道整復師業界も4,5,6月は患者さんの不要不急の外出・来院控えにより、一時期は来院数減少が著明でしたが、この9月、10月は回復傾向となっているはずです。 柔道整復師業界は運動器疾患で発熱患者の来院が元々少なく、検温とマスクの着用を徹底的に行えば患者さんは安心して […]
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これだけは知っておいて 【第68回:「ウィズコロナ」の接骨院経営 そのⅡ】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 日本で新型コロナウイルス感染症の感染拡大が起こり始めた本年2月から7ヶ月が過ぎて徐々にではあるが新型コロナウイルスの正体も対応策も専門家から示されてきています。 しかし、自身やスタッフが感染した時の迅速な対応などに不安があることも事実です。会議やイベントの開催についても大まかな基準は示されてきていますが継続性の必要なものの対面開催は躊躇します。まだまだ、試行錯誤を […]
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これだけは知っておいて 【第67回:試行錯誤を繰り返せるのは今 ―業界全体で考えること―そのⅡ】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 新型コロナウイルス感染症が発生し緊急事態宣言が出された4月7日以降の滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県の公益社団法人柔道整復師会の平均同月比率は 件数ベース 金額ベース 4月 20%減 20%減 5月 27%減 26%減 6月 22%減 18%減 7月 18%減 15%減 であった。6月7月と回復傾向にありますがその減少の中身分析が必要です。 […]
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これだけは知っておいて 【第66回:試行錯誤を繰り返せるのは今 ―業界全体で考えること―】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 これまで、柔道整復施術の特徴は「対面治療」「初検から治癒まで一貫して」「常に患者さんに寄り添いながら」と今回の新型コロナウイルス感染症感染防止対策で行うことは避けるべき項目の「三密」「濃厚接触」での治療体系でした。 施術所の広さも人の動線も極力効率性を重視してコンパクトなレイアウトな設計をされていたと思います。 身体的、物理的距離であるフィジカルデイスタンスが確保 […]
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これだけは知っておいて 【第65回:「ウィズコロナ」の接骨院経営】
公益社団法人日本柔道整復師会学術教育部部長 長尾淳彦 新型コロナウイルス感染症に罹患してもワクチンや特効薬が開発され、市中の医院やクリニックで診察を受け、薬を処方され、治癒するようになれば、人々は新型コロナウイルス感染症を今のように恐れや驚きはしません。そうなれば「アフターコロナ」となるでしょうが、まだまだ、そうなるには時間が掛かります。 今はコロナと共存するという「ウィズ(with)コロナ」とい […]
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これだけは知っておいて 【第64回:接骨院をクラスターにするな!】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 新型コロナウイルス関連で使われているクラスター(Disease Cluster)とは、新型コロナウイルス感染者の集団や集団感染を意味します。「群れ、集団、塊」。 郊外の接骨院の中には、広大な土地に大きな建物でスペースも確保されて、いわゆる「三密」対策は講じられる。しかし、都会の接骨院は、狭いスペースをより効率的に使う工夫が「三密」を作ってしまう。 接骨院をクラスタ […]
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これだけは知っておいて 【第63回:第28回柔道整復師国家試験の結果から】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 令和2年3月1日に実施された第28回柔道整復師国家試験の結果が発表された。受験者数5,270(昨年6,164)名、合格者数3,401(4054)名、合格率64.5(65.8)%であった。 第26回柔道整復師国家試験の合格率58.4%が近年の最低合格率であったが平成26年度からは65%前後の合格率で年間4,000名前後の有資格者が誕生している。平成4年度が柔道整復師 […]
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これだけは知っておいて 【第62回:柔道整復の施術所推移】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 平成4年度 平成10年度 平成18年度 平成24年度 平成30年度 18,552 23,114 30,787 42,431 50,077 △125% △133% △138% △118% 公表されている資料を元に柔道整復の施術所の万の単位が変わった年を列挙した。平成10-18年の8年間以外は6年間で1万カ所増加してきている。日本の人口が減少している中、 […]
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これだけは知っておいて 【第61回:16年前の出来事】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 この柔整ホットニュースと姉妹提携の間柄と言ってもいい「からだサイエンス」柔整Versionが発刊150号並びに25周年を迎えられた。おめでとうございます! 思い起こせば、16年前の2004年11月5,6日神戸国際会議場で開催された第103回中部日本整形外科災害外科学会から「からだサイエンス」誌との深いお付き合いとなった。この学会会長である当時、近畿大学医学部整形外 […]
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これだけは知っておいて【第60回:柔道整復師業界の広告について(そのⅡ)】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦 新年あけましておめでとうございます。 柔道整復術が1920年に公認されて先人たちが襷を繋いでいただいて本年で100年が経ちました。新たな100年に向かって現在の私たちが後世に襷を繋ぎましょう。 技術の伝承のみならず「信頼」という襷も繋ぎたいものです。 さて、柔道整復師の施術の名称や広告についても今年中に指針が決まるでしょう。 医療機関のウェブサイトは2017年の医 […]
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