柔道整復師と介護福祉の記事一覧
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柔道整復師と介護福祉【第116回:障害福祉サービスの基礎知識ver4】
令和6年度の報酬改定では、基本報酬や加算、減算からサービス、人員に関することまで、就労継続支援B型事業にもさまざまな影響があります。就労継続支援B型とは、一般的な就労が難しい障害者や難病がある方で、雇用契約に基づく就労が困難である方に対して、就労の支援や場所を提供する事業のことです。雇用契約を結んでいないため、就労継続支援A型よりも訓練やリハビリの側面が強くなります。このサービスは、障害や難病があ […]
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柔道整復師と介護福祉【第115回:障害福祉サービスの基礎知識ver3】
共同生活援助(グループホーム)報酬改定の施行時期が決定、処遇改善加算以外は4月開始。新処遇改善加算については令和6年6月1日施行となり、4月と5月については従来の処遇改善加算が適用されます。 基本報酬の見直し 世話人の配置による区分は廃止、手厚い人員配置は加算で評価 現行の基本報酬では、世話人の配置数に応じて区分が設定されています。これは手厚い人員配置を評価するためのものです。しかし今回の報酬改定 […]
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柔道整復師と介護福祉【第114回:障害福祉サービスの基礎知識ver2】
令和6年度報酬改定 障害福祉サービス、介護保険、医療保険をまたぐ訪問看護について 新体系では、24時間体制加算に業務負担軽減の区分が追加。区分として、業務負担の軽減を行っている場合が追加されました。 算定要件 看護業務の負担軽減の取組について評価 算定要件 「訪問看護医療DX情報活用加算」の新設 指定訪問看護ステーションにおいて、居宅同意取得型のオンライン資格確認等システムを通じて利用者の診療情報 […]
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柔道整復師と介護福祉【第113回:障害福祉サービスの基礎知識ver1】
障害福祉サービス報酬改定の方向性について 障害福祉サービス等報酬改定検討チーム(以下「検討チーム」という。)においては、令和6年度障害福祉サービス等報酬改定(以下「令和6年度報酬改定」という。)に向けて、本年5月よりこれまで17回にわたって議論を行うとともに、この間に、49の関係団体からヒアリングを実施した上で、各サービスの報酬等の在り方について検討を積み重ねています。 これまでの議論を踏まえ、以 […]
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柔道整復師と介護福祉【第112回:介護保険の基礎知識ver9】
介護報酬改定の狙いvol.1 今回の全般的な改定の狙いは、今後ますます深刻化する人手不足にどうにか対応していくか?科学的根拠をもってADLを維持向上させ重度化予防を促進させたいと読み取れます。以下、5つのポイントを解説します。 地域包括ケアシステムの深化と推進 地域包括ケアシステムの深化と推進について、居宅介護や訪問介護の特定事業所加算において、山間部や看取り対応。医療ニーズの対応が評価される内容 […]
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柔道整復師と介護福祉【第111回:介護保険の基礎知識ver8】
介護報酬改定のポイントvol.4制度の安定性・持続可能性の確保 「制度の安定性・持続可能性の確保」では、以下のような視点で改定の議論が行われました。 このような視点に基づいて議論が行われ、以下の改定の内容について審議報告が行われています。 審議報告①:評価の適正化・重点化 審議報告②:報酬の整理・簡素化 介護報酬改定のポイントvol.5制度の安定性・持続可能性の確保 その他、以下の改定の内容につい […]
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柔道整復師と介護福祉【第110回:介護保険の基礎知識ver7】
介護報酬改定のポイントvol.3良質な介護サービスの効率的な提供に向けた働きやすい職場づくり 「良質な介護サービスの効率的な提供に向けた働きやすい職場づくり」では、以下のような視点で改定の議論が行われました。 このような視点に基づいて議論が行われ、以下の改定の内容について審議報告が行われています。 審議報告①介護職員の処遇改善 1. 介護職員処遇改善加算・介護職員等特定処遇改善加算・介護職員等ベー […]
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柔道整復師と介護福祉【第109回:介護保険の基礎知識ver6】
介護報酬改定のポイントvol.2 「自立支援・重度化防止に向けた対応」では、以下のような視点で改定の議論が行われました。 このような視点に基づいて議論が行われ、以下の改定の内容について審議報告が行われています。 審議報告①リハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養の一体的取組等 審議報告②自立支援・重度化防止に係る取組の推進 審議報告③LIFEを活用した質の高い介護
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柔道整復師と介護福祉【第108回:児童福祉法の基礎知識ver2】
令和4年6月に成立した改正児童福祉法について これまで児童虐待防止のために種々の対策を講じてきたところですが、虐待による重篤な死亡事例が後を絶たず、また令和2年度には児童相談所の児童虐待相談対応件数が20万件を超えるなど、依然として子ども、その保護者、家庭を取り巻く環境は厳しいものとなっています。例えば、子育てを行っている母親のうち約6割が近所に「子どもを預かってくれる人はいない」といったように孤 […]
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柔道整復師と介護福祉【第107回:児童福祉法の基礎知識ver1】
2024年6月に施行される児童福祉法の改正の8つのポイントについて紹介します。 児童福祉法の改正ポイント①こども家庭センター&相談機関の設置 今回の改正では、子育て世帯に対する支援のための体制強化・事業の拡充が行われます。具体的には「こども家庭センター」の設置や、相談支援機関の整備が挙げられます。 こども家庭センターとは? 虐待や貧困などの問題を抱えた子ども・保護者を支援する「子ども家庭総合支援拠 […]
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柔道整復師と介護福祉【第106回:障害者総合支援法の基礎知識ver4】
障害者の就労支援および障害者雇用の質の向上の推進について、2024 年改正のポイントを詳しく解説します。 「就労選択支援」とは? 2022年改正法では、就労選択支援という新たな制度が導入されます。 就労選択支援の導入の背景 これまで障害者が就労を希望する場合、就労能力や適性については、就労系障害福祉サービスの利用開始の段階で把握する仕組みがありました。しかし、それらを踏まえた働き方や就労先の選択に […]
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柔道整復師と介護福祉【第105回:障害者総合支援法の基礎知識ver3】
障害者総合支援法とは? 障害者総合支援法は、障害者および障害児の日常生活や社会生活の支援、福祉の増進、障害の有無にかかわらず安心して暮らすことのできる地域社会の実現などを目的とした法律です。2005年に障害者自立支援法として成立した法律が、2012年の改正で障害者総合支援法に改称されました。障害者総合支援法は、障害者等の地域生活や就労の支援の強化等によって、障害者等の希望する生活を実現するため、2 […]
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柔道整復師と介護福祉【第104回:介護保険制度の基礎知識ver5】
科学的介護とは? 令和6年度法改正で大注目の科学的介護とは、科学的裏付けに基づく介護のことで、より効果的で質の高い介護サービスの提供に向けてその普及・実践が望まれています。医療分野においては1990年代以降、「根拠(エビデンス)に基づく医療」が実施されており、介護業界にもその波が到来。科学的介護の基盤となる介護データベースの整備が進められてきました。そのデータベースとなるのが、「VISIT」「CH […]
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柔道整復師と介護福祉【第103回:介護保険制度の基礎知識ver4】
厚生労働省の介護給付費分科会では、令和6年度の介護報酬改定に向け、さまざまな議論が進められています。 介護報酬改定は、介護施設のサービス運営に大きく影響する重要事項です。事業者としては、今後の動向が注視する必要があります。そこで今回は、介護給付費分科会で議論されている内容を紹介するとともに、次期改定に向けて介護事業所が準備しておくべき事項をお伝えします。 令和3年度介護報酬改定における5つの検討課 […]
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柔道整復師と介護福祉【第102回:障害福祉サービスの基礎知識ver3】
介護給付とは? 介護給付とは、障害者(児)が介護を必要とするときに、住宅介護(ホームヘルプ)や短期入所(ショートステイ)など、日常生活において障害者の介護に必要なサービスを「介護給付」として受けられる制度です。 利用対象者 介護を必要とする障害者(児)。問い合わせ先は、居住の市区町村になります。 介護給付で受けられるサービスの種類 介護給付で受けられるサービスは下記の9種類です。 利用者が負担する […]
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柔道整復師と介護福祉【第101回:障害福祉サービスの基礎知識ver2】
自立支援医療制度とは? 自立支援医療制度とは、障害の治療にかかる医療費の自己負担を少なくする制度です。通常の医療費が原則3割負担なのに対して、自立支援医療制度を利用すると原則1割負担となります。自立支援医療制度には「精神通院医療(精神疾患のある方)」「更生医療(身体障害のある方)」「育成医療(身体障害のある子ども)」の3種類があります。 1. 自立支援医療制度の「精神通院医療」 精神通院医療は、統 […]
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柔道整復師と介護福祉【第100回:障害福祉サービスの基礎知識ver1】
障害福祉サービスとは? 障害者総合支援法が定めるサービスの総称で、具体的には介護のサービス「介護給付」と、生活能力や仕事のスキルを身に着ける訓練を提供する「訓練等給付」の2つをまとめて指します。障害福祉サービスは、障害のある人それぞれの事情や障害の程度などを考慮したうえで、個別に支給のあり方が決定されます。 利用者は、障害福祉サービスの中から必要なサービスを組み合わせて利用できる仕組みになっていま […]
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柔道整復師と介護福祉【第99回:介護保険の基礎知識ver3】
2024年の次期制度改正、介護施設に激変 厚労省の社会保障審議会・介護保険部会は、2024年の介護保険法改正について、特別養護老人ホームの入所要件を要介護1以上とする案を検討しています。 2015年の制度改定では特養の待機者が50万人を超えたことで要介護3以上とされていましたが、2019年には29万人と大きく減少したことによるものです。 さらに、介護老人保健施設や介護医療院の多床室料の全額自己負担 […]
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柔道整復師と介護福祉【第98回:介護保険の基礎知識ver2】
次期改正のポイント 前号では、次期介護保険改正の大きなポイントをまとめてご説明しました。本号においては、前回取り上げていない改正の内容について取り上げ解説していきます。 業務の効率化と経営の大規模化・協働化について 事業所の規模別に見ると、規模の大きな事業所・施設や事業所の数が多い法人ほど平均収支率が高い結果となっており、介護分野では主として収入面が公定価格によって規定されるという特徴があります。 […]
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柔道整復師と介護福祉【第97回:介護保険の基礎知識ver1】
次期改正のポイント 令和4年12月に行われた厚生労働省「社会保障審議会介護保険部会」において、令和6年度の介護報酬に向けた審議が開始、介護保険制度の見直しに関する意見がまとめられました。 介護保険制度は、3年に1回改正が行われ、2年目のこの時期(12月)に次回の改正についての大まかな骨子が決定されます。しかし、今回の社会保障審議会では、結論を先送りする事案も見られ、令和6年度の介護保険制度改正の先 […]
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